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2016/03/03(木曜) 13:06

第31回ファジル国際音楽祭の盛況ぶり

第31回ファジル国際音楽祭の盛況ぶり

ファジル国際音楽祭は、毎年2月に開催されます。この音楽祭が始めて開催されたのは1986年、20のグループが参加し、テヘランで行われました。その後、これまで、イランやそのほかの国のグループがこの音楽祭に参加しています。


第31回ファジル国際音楽祭は、以前に比べて、大幅に変化しました。それは、音楽祭の中に「バールバド賞」という賞を授与するコンペティション部門が含まれるようになったことです。今夜の番組では、今年のファジル国際音楽祭について取り上げることにしましょう。それでは、どうぞ最後までご一緒ください。
バールバドとは、サーサーン朝時代のもっとも有名な音楽家・詩人で、楽器バルバドの名手だった人物です。現在もバールバドの遺産は、イラン古典音楽の体系、ダストガーに含まれる曲の中に残っているといわれています。バールバドは初めて音楽体系を生み出した人物とされています。今年は、2013年9月から2015年9月までに出されたすべてのジャンルの音楽の500のアルバムを検討し、70人以上のプロの音楽家の意見により、優れた作品にバールバド賞が贈られました。この中で、クラシック音楽や、ポップスについても審査対象となりました
第31回ファジル国際音楽祭では、国際部門として、インドの弦楽器シタールの巨匠シュジャート・カーンや南インドの竹笛・ヴェーヌの名手のシャシャンク・スブラマニャム、フラメンコギターの演奏で知られているアントニオ・レイ、タジキスタンから来たバダフシャーン地方の音楽グループ、フランスの高名なジャズドラマー、アルド・ロマーノ、来日公演を行ったことのあるパキスタンのカッワーリーの名手、ファイズ・アリー・ファイズ、ポルトガルのファドの有名歌手、カマネなど、多数の世界各国の高名な音楽家が公演を行いました。これに加えて、イランのタンブール奏者ソフラーブ・プールナーゼリーとアントニオ・レイのコラボレーションによるコンサートや、スロバキアの若手バイオリニスト、ダリボール・カルヴァイとオーストリアのチェロ奏者のコンサートが行われました。
イランの国内部門でも、イラン音楽における一流の歌手や演奏家、グループが参加しています。弓奏楽器キャマーンチェの演奏家アルデシール・カームカール、弦楽器セタールの名手ベフダード・バーバーイー、弦楽器タールの巨匠マジード・デラフシャーニー、女流音楽家ヘンガーメ・アフヴァーンや、アリー・ラフバリー率いるテヘラン交響楽団などが公演を行いました。
ポップスやフュージョンのグループによる公演も、この音楽祭で大きな支持を得ました。パールト、チャールタール、ダーマーヒー、ハフトなどのグループや、シールヴァーン・ホスラヴィーやエフサーン・ハージェアミーリー、モハンマド、アリーザーデ、モフセン・イェガーネなどの若手歌手による公演は、大きな歓迎を受けました。
テヘラン市内のミーラード・タワーのホールで行われたソフラーブ・プールナーゼリーとアントニオ・レイのコンサートは、ファジル国際音楽祭において記憶に残るもののひとつとなりました。プールナーゼリーはグループのメンバーとともにステージに上がり、歓迎の言葉を述べ、来客に次のように語りました。「今年のファジル国際音楽祭は非常に実りあり、その中で驚くべき出来事が起こっています。私は今回、アルメニアの吹奏楽器ドゥドゥクの巨匠、ジヴァン・ガスパリアン氏とコンサートを行う予定でしたが、残念ながら彼は病気となってしまいました。一方で、私は、フラメンコの音楽家とともにコンサートを行う旧来の夢を持っていました。幸いにも、これは現実となりました」
プールナーゼリーは続けて、次のように語りました。「うれしいことに、あなた方はすばらしい聴衆です。歌が中心でないコンサートのためにこれだけの人が集まってくれました。もし、今回のファジル国際音楽祭が熱を帯びたものになったら、それはあなた方が来てくれたおかげです。」
このコンサートでは、東洋と西洋の象徴的な楽器である、タンブールとギターがともに並びました。この弦楽器による対話は、聴衆を驚嘆させました。
タジキスタンからの音楽グループ「バダフシャーン」は、ファジル国際音楽祭の7日目、手付かずの都市的でない音楽を伝えるため、テヘランのルーダキー・ホールで公演を行いました。この公演では、13世紀の偉大なペルシャ語詩人モウラヴィーの詩が歌われました。このコンサートで特筆すべきことは、2拍子、3拍子のシンプルなリズムが使われたことでしょう。この音楽は、聴衆の心に詩を刻み付ける役割を果たしました。
このグループはまた、もうひとつの部で4拍子の曲により、モウラヴィーの一節を歌いましたが、これはイラン各地におけるモウラヴィー語りを想起させるものです。この部でも、手付かずの都市以外の音楽がそのまま残っている様子を示しました。このグループの歌手は大変高名であり、このグループもタジキスタンで最も知られたグループとなっています。
シャシャンク・スブラマニャムも、ワールドミュージック部門で演奏を行った音楽家の一人です。彼は2009年グラミー賞にノミネートされたという経歴を持っています。彼はイランの音楽家に協力したいという大きな意向を表明し、次のように語りました。
スブラマニャムは、次のように語っています。「私は30年以上、インド古典音楽で活動しており、これまでに50カ国以上を訪れ、さまざまなジャンルの音楽家と、多くの共同作業を行ってきた。にもかかわらず、豊かな文化を持つことで知られているイランでの公演は、常に私が夢見たことだ」
スブラマニャムはまた、次のように語っています。「ヨーロッパのツアーの中で、イランの音楽家やイランの打楽器奏者と知り合うことで、私はその豊かさにより、イランの音楽と音楽家を大いに評価した。私はイランのもっとも偉大な音楽家と会い、音楽祭の中ですばらしい曲を聴くのを待ち望んでいる。必ずイランの音楽家と共同作業を行いたいと考えており、将来、面白いイランとインドのコラボ作品を生み出すよう希望している」
さらに、公演の中で、多くのイランの楽器を見た、その名前と奏法についてはよく知らないが、それについて多くのことを知ろうとしており、すばらしい興味深い楽器をインドに持ち帰りたいとしました。
アジア・ヨーロッパ諸国の権威ある音楽祭の責任者の多くが、ファジル国際音楽祭の時期にイランを訪れ、この音楽祭における公演を見ていました。スイス・ジュネーブの民俗博物館のディレクター、オランダのフェスティバルの企画者、ベルギーの音楽センターの次長、パキスタン国立伝統・地方遺産機構の執行部長など、多くの人々がこの音楽祭の来賓となっていました。
また、フランスやチュニジア、オーストリアなどからも、多くの音楽祭の関係者たちが外国の賓客として、今回のファジル国際音楽祭の公演を視察しました。
このイベントは、イランとほかの国の間の音楽的、文化的外交の中で実現しました。第31回ファジル国際音楽祭は、公演のために外国の音楽グループを招聘するとともに、イランの芸術家が、世界的に重要な音楽イベントに参加する下地をも整えているのです。

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