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2015/04/01(水曜) 15:19

神という存在を知る方法(1)

神という存在を知る方法(1)

今回の番組では、イスラムの信条の最大の原則である唯一神信仰、神という存在を知る方法についてお話しすることにいたしましょう。

 

物質的、精神的な思想を持つすべての思想家は、世界は"生命は神自体である"という第一の原因を有しているという見解で一致しています。しかしながら、物質的な思想は、第一の原因を物質であるとし、精神的な思想はそれを神としています。第一の原因、あるいは永遠の原因が存在するのは、一連の原因や結果が際限なく継続されず、それ自体が基本的な原因で、結果以外の何物でもない存在に至るためです。つまり生命はそれ自体が神であり、永遠のものだということです。

哲学では、この事柄を「連鎖の過ち」と呼んでおり、つまり一連の原因が際限なく続く可能性はないとしています。その過ちの理由も明らかであり、それはあらゆる結果は必然であり、理由なしには存在しないものだからです。もし際限のないニーズを脇におけば、必要性がなくなるのでしょうか?いいえ。もし際限のない無を脇にやれば、何かになるのでしょうか?もしにゼロを並べれば、何かの数になるのでしょうか?一連の原因と結果は基本的な原因によらない限り生じません。こうして基本的な原因自体がすべての現象であり、結果は何の要素でもないのです。

基本的な原因の存在を信じることは、精神的、物質的な思想の間の共通の側面です。しかしながら、その2つの違いは、第一の原因が理性と知識、見識を有しているのか、そうでないのかという中にあります。物質は第一の原因における知性や理性の存在を否定し、それを見識に欠けるものと紹介する一方で、神を信じる人々は世界の第一の根源を永遠の英知だとしています。今夜は生命と唯一神の起源をどのようにして知ることができるのかについてお話しすることにいたしましょう。

至高なる神を知るためには様々な道筋が存在し、宗教的な書物や信条の問題に関する記述には、それらについて触れられています。一部の人々は非常に簡単な道筋によって自らの神を知り、神に服従します。しかしながら人間もまた、数多くの疑いにさらされており、強い根拠や論理によって目標に達するべきです。これにもかかわらず、一般の人々は一つの事柄において共通しており、生来、神を知り、それに傾倒します。この問題は、歴史の中で、様々な形で現れ、浮き沈みを伴ってきました。ときに、神を知ろうとする行為は軽視されたり、逸脱に向かったりしながらも、人間の中における神への傾倒は消えることはありませんでした。神を求める人間は喉の渇いた人々になぞらえることができ、焼け付くような砂漠の中でその渇きを癒すために水を追い求めます。泉にたどり着き美味しい水を見つけたとき、彼らの中には喜びが湧き出てきます。懸命に追求した後、英知の創造主の存在を見出した人たちも、まさにそうした感情を抱きます。彼らは創造世界の源を見つけ喜び、神の偉大さ、壮麗さに魅了されるのです。

最初の、そしておそらく最もシンプルな神を知る方法は、生命の世界を研究することです。このためには、世界の様々な存在物や事象を眺め、存在物の中に創造主のしるしが見当たるかどうかを見ることです。神を知る方法は、生命の世界における神のしるしについて考え、コーランの言葉を借りれば、「神の徴の中で思考する」ことです。地上、天上の世界、人間という存在の中の現象それぞれは、神の徴を有しており、それは常にあらゆる場所に存在する生命の中心に向かって心を導くものです。

コーランは、世界全体、存在物の創造を神の徴であるとし、人間に対して創造の具現を見て、その中で考え、創造主の存在について悟るよう呼びかけています。コーラン解釈者のマカーレム・シーラーズィー師は、これについて次のように記しています。

「神を知る第一の道は、生命の世界を研究することである。そのためには様々な存在物を眺め、その存在物の中に、第一の原因である知性の跡が見られるかどうかを確認すべきだ。人間の目の構造と水晶体や網膜などの位置は、目の創造者が、光の反射に関する物理的な法則を完全に知っていたことを証明するものではないだろうか?人間の血液は、決められた比率の成分によって、各種の金属や、半金属からできている。これらの成分の比率において少しでも変化が生じれば、すべての人間の生命の秩序が乱されることになる。こうしたことは、人間の体の創造主が、血液の化学的組成や金属、半金属の特性を知り尽くしていることを明らかにするものではないだろうか?」
「人間、動植物の細胞の構造は、その複雑で神秘的、同時に優美で正確な状況により、これらの細胞が、生命のすべての生理学の法則に精通している者の手によって生まれたという事実を物語っている。太陽系を見ても、それぞれの惑星の体積、回転速度、それぞれの間の距離に関する特性に注目すると次のようなことがわかってくる。それは、この現象を生んだ存在が重力や引力などの法則に精通していたという事実だ。このように、この世界に存在するどんな小さいものも、あるいは最大の銀河も驚くほど精密な秩序にあふれている。これはこの世の根源がこうしたすべての法則やシステムを知り尽くしていることを物語っている」

秩序が見られるところはどこでも、完全に秩序を与えた存在を物語っています。学者の見解によれば、すべての生命の中には驚くべき秩序が存在するということです。目的あるあらゆる秩序は、目的ある監督者が存在することの現れです。このような秩序は世界中に見られ、すべてが一つの相対的な体制を結成し、英知の神がそれを生み出し、常にその運営を手にしています。世界の秩序や出現の理由を説明する上での偶発説は根拠がなく、常識ではそれは受け入れられないものとなっています。

人間の体の中には、驚くべき英知の跡が見られます。人間の体の構造について少し考えてみましょう。人間の体を構成している器官は、規則正しく、正確な計画に基づいて造られており、きちんと決められた場所に置かれています。体の細胞は目的を持った小さなシステムで、一連の細胞は目的を持ったより大きなシステムである器官を生じさせます。一連の様々なシステムは、体の目的を持った全般的なシステムを構成しています。それだけでなく、有機物、無機物の無数のシステムは壮大なシステムを構成し、それは唯一の神が秩序と統一をもって運営する自然界という名で呼ばれています。実際、数百年もの間、数千人もの学者がその多くの秘密を解き明かすことができなかったこの驚くべき世界を誰が運営しているのでしょうか?

生命の世界にはこの種の例が多く見られます。実際、赤ん坊が生まれると同時に母は母乳を出します。また蜂は毎朝、巣から出てきて長い道のりを飛んで花から蜜を集めた後、夕方になると道を迷うことなく巣に戻ります。蜂の巣の中には、通路があり、この通路の両脇に蜂の住処があります。この住処と住処の間はきっちり11ミリで、太古の昔から変わっていません。科学的な点からも、もしこの距離が正確にとられていなければ、ハチミツは作られず、蜂は生きていくことができないでしょう。

明らかに、人間の知識の裾野は拡大し、未知のことがさらに明らかになっています。これらの事象は、世界で目にする数千もの驚くべき現象と共に、この秩序ある現象のために全知全能の神が存在することを表しています。この規則的な現象を創造したのは誰かと訪ねられるとき、私たちはそれをよりすぐれた存在、神だと答えるのです。

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