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2015/05/27(水曜) 18:37

ラクダをはじめとする動物の世界のその他の驚異

ラクダをはじめとする動物の世界のその他の驚異

以前に、神の唯一性についてお話しましたように、人間は、唯一の神の力と叡知を理解するため、創造世界で起こる現象について学びます。創造世界は、神、そして宗教的な学問や神のなせる業を物語る言葉を学ぶ、最も素晴らしい場なのです。コーランに出てくる数多くの節は、人類に対し創造世界のシステムについて学ぶよう促しています。今夜も、神の力と技による美しい現象についてご紹介し、驚くべき生物の世界についてお話することにいたしましょう。

 

神は、コーランの一部の節において、一部の動物の創造に触れています。実際に、ラクダなどの大型の動物から、アリやハチといった昆虫類に至るまで、生物という存在の仕組みやその生態には、考えさせられる数多くの驚異的な神秘が存在します。創造世界は極めて大きく、そこに生息する生物の種類を正確に数えることは不可能かも知れません。一部の生物は美しく、また中には人間にとって有益であるために注目されている生物もいます。いずれにせよ、これらの生物はそれぞれ、神の無限の恩恵を思い起こさせるものです。

皆様は、四足動物である家畜については、無害で多くの利益を生み出すと学んでいることでしょう。神は、これらの動物を、人間に飼育され従うよう創造しており、こうした家畜の存在のない生活は、人間にとって困難です。ウシや羊などの家畜が生み出す利益の1つは、風味がよく消化しやすい飲み物である乳汁がとれることです。乳汁は、人間の体に必要な各種の栄養分を含む、価値ある食物源の1つであり、この乳汁から様々な乳製品が製造されます。

四足の家畜は、昔から、荷物の運搬に適切な手段として、人類のニーズを満たしてきました。今日、新しい近代的な輸送手段が存在する中で、特に山岳地帯を初めとする、車両の通行が難しい地域の人々は、馬やラバを使用しています。これについて、神はコーラン第16章、アン・ナフル章「蜜蜂」、第5節から8節までにおいて次のように述べています。

"そして神は、四足の家畜を創造した。これらは、あなた方にとって保温の手段であり、また利益であって、あなた方はその肉と乳を食するがよい。夜にこれらの家畜を草原から連れて帰る時、そして朝これらの家畜を草原に連れて行くとき、それは美しい。彼らは、あなた方が運べないような重い荷物を町へ運ぶ。まさに、創造主なる神は、清らかで慈愛にあふれるお方であられる。あなた方が乗るため、そして、あなた方の装飾のために家畜として馬、ラバ、ロバを創造し、さらにあなた方の知らないものを創造なされる"

今回はまた、家畜の特徴の1つについてお話することにいたしましょう。家畜は、人間にとって計り知れないほど有益なものです。皆様はもしかすると、日の出或いは日没の際の砂漠や荒野の風景をごらんになったことがあるかも知れません。この風景は、一列に規則正しく並んで歩いていくラクダの動きが加わることで、より見ごたえのある光景となります。ラクダは、数千年に渡って広大な砂漠を歩く動物とされてきました。ラクダがなぜ水や植物のない乾燥した砂漠で生き延び、数十キロも離れた町まで重い荷物を運べるのかということは、人間にとって驚くべき事実なのです。

ラクダの体の仕組みについては、実に驚くべき点が見られます。それではここで、過酷な労働にも耐えうるラクダの体の仕組みについて説明しましょう。皆様もご存知のように、砂漠に棲息しているのは大抵、とげのある硬い植物ですが、ラクダはこうした植物を楽に食べ、消化します。その理由は、ラクダの口の内部は固くしっかりした粘膜で覆われており、口の内部を傷つけることなく、硬く乾いた植物を楽に食べることができるのです。

さらに、ラクダのまつげは非常に長く、二重、三重に生えて密集しており、砂塵が目に入るのを防ぎます。砂漠で激しい砂嵐といった悪天候に見舞われても、神から与えられた特別なまぶたや耳、鼻のおかげで、ラクダは楽に砂漠を歩き続けることができるのです。砂漠で砂嵐に遭遇した際には、ラクダは鼻の穴を閉じ、砂埃による被害から身を守ります。また、胃の容積も大きく、喉の渇きを潤すために、その時に必要とするよりもはるかに大量の水を飲み、余分な水分を体に蓄えておくことができるのです。さらに、ラクダの大腸や小腸には、水分を吸収する細胞が存在し、これらの細胞は腸の中に入ってきた食物から水分を吸収して、これを体内に蓄えます。また、ラクダは重い荷物を背中に乗せたまま、一気に立ち上がることができますが、これも他の家畜にはない特徴です。

ラクダのもう1つの特徴としては、背中のコブがあげられ、これはエネルギーを蓄える場所となっています。背中のコブには脂肪分が蓄えられており、これによりラクダは砂漠の厳しい暑さに耐えられるのです。また、ラクダの足の裏は非常に柔らかく、足が砂にめり込まないようになっています。その一方で、ラクダの足の裏は、灼熱した砂漠の砂にも耐えうる、独特の表皮で覆われています。また、ラクダが地面に座る際には、分厚い表皮に覆われた膝と肘、胸に体重をかけますが、これらの部位には死滅した細胞が存在することから、焼け付くような熱さを和らげ、熱による弊害が体に及ばない仕組みになっているのです。

ラクダは、気温に合わせて、34度から42度の間で体温を調節することが出来ます。気温が高い場合には、ラクダの体温も上昇します。このため、ラクダはある一定の温度までは汗をかくことなく、その結果体内の水分を失わずに済むのです。他の動物にはないこうした特徴により、ラクダは砂漠や荒野に生息できるようになっています。

ここまで説明してきたラクダの体の特徴から、ラクダの体が完全に、砂漠の気候風土に適しており、厳しい暑さや乾燥状態、砂嵐のような厳しい自然現象に耐えられるように造られていることが分かります。明らかに、ラクダの体の構造には、神の叡智と業が活用されているのです。それでは、このような特質を持った動物を創造し、砂漠の環境で生きていく為に必要な全てのものを予想して、それらをラクダに与えたのは、一体誰なのでしょうか?これについて、神はコーラン第88章、アル・ガーシーヤ章「圧倒的事態」、第17節において次のように述べています。"彼らは、ラクダがどのような仕組みに造られているかを考えないのか?"

このような例は、動物の世界に数多く見られます。それでは、今度は海の中の生物が、平和的に共存している様子をみていくことにしましょう。海の中には、サメなどの大型の魚に密着する、コバンザメなどのような魚がいます。この種の魚は、頭の部分に吸盤がついており、これを使ってサメに密着します。サメを攻撃する海中生物は殆ど居ないことから、コバンザメはサメとともに移動することで、敵から身を守るのです。また、サメの食べ残したものを餌とし、サメの体に付着した寄生虫を食べることで、サメの体の掃除役を担っています。

さらに、集団で身を守りあう小型の魚グッピーと、視覚を持たないエビの共生も、興味深い現象の1つです。この魚は、餌を食べに移動するときには、視力のないエビの触角をグッピーの尾びれにつなぎ、このエビと共に餌を食べるために移動します。危険を感じたときには、グッピーは尾びれを振ることでエビに危険を知らせ、エビが隠れ場所として作った穴の中に、グッピーも一緒に隠れるのです。一体誰が、このような共存の方法を、水中に暮らす2種類の小動物に教えたのでしょうか?このようなところにも、創造世界の全てにおける神のなせる業と力を見て取ることができます。神は、水中に生息する視力のないエビにも配慮しており、この弱い生物が生きていくための術を与えているのです。

生物の驚くべき世界にまつわる話は尽きることがなく、さらに多くの時間を必要とします。今回は、ごく僅かながらもその幾つかの事例を取り上げ、生物に秘められた神の英知についてお話してまいりました。

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