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2015/09/15(火曜) 20:52

イムラーン家

イムラーン家

イムラーンの妻、ハンナは、青ざめた顔で、悲しみのために唇をかみしめていました。そして、心の中の悲しみを吐き出すようにつぶやきました。「神よ、私は自分の子供をあなたに仕えさせることを誓っていました。しかし、その子は女の子です。彼女にマルヤムという名をつけました。

彼女とその子孫を、悪魔からお守り下さい」 イムラーンの妻の祈りがまだ終わらないうちに、神の預言者ザカリヤーが嬉しそうに入ってきました。「あなたに喜ばしい知らせがある。至高なる神は、あなたの娘を受け入れると仰った。そして、神は与えたものについて、よりよく知っておられることを伝えられた」 これを聞いて、ハンナの顔は喜びに輝きました。

マルヤムは、非常に清らかな表情をしていたため、ベイトルモガッダスの関係者たちは、彼女の保護者になろうと争っていました。一人が言いました。「私は彼女を自分の子供のように世話をするだろう」 すると別の一人は言いました。「お前はいつも礼拝所にいるわけではない。だが私は、ほぼ毎日、毎晩、ここにいる。私が彼女の世話をしよう」そのとき、ザカリヤーが、彼らの集まりに加わり、こう言いました。「マルヤムは私の親戚である。私は神の預言者だ。だから私が自分で、この娘の世話をすることにする」
すると、礼拝所の関係者の一人が歩み出て言いました。「我々はこれ以上議論すべきではない。棒を水の中に投げ入れ、水面に棒が浮かんだ者を、その子の保護者とすることにしよう」 礼拝所の関係者たちは、口を揃えて言いました。「それはいい考えだ」

彼らは水のそばに集まり、棒が浮かぶのを待っていました。そのとき突然、彼らの表情が一斉に曇りました。驚いたことに、水面に現れたのは、ザカリヤーの棒だったのです。神は、マルヤムを生まれたときから、神の預言者の教えのもと、精神的な環境において育てられることを望んだようでした。子供のいなかったザカリヤーは、喜んで言いました。「礼拝所の高い場所に、彼女のための小さな部屋を作ろう。そして、自分の命のように彼女を守ろう」

マルヤムは成長するにつれて、高い精神性を備えていき、誰もが彼女の清らかさについて口にしていました。ある日のこと、マルヤムが礼拝を行っていると、声が聞こえてきました。「マルヤムよ、神はあなたを選ばれ、清らかにされ、世界でもっとも優れた女性とされた。マルヤムよ、あなたの主に従いなさい。平伏し、礼拝者たちと共に、礼拝を行いなさい」
マルヤムは、礼拝所の人々が、彼らの中に自分が入るのを禁じていることを知っていましたが、神の命を無視することはできなかったため、立ち上がり、礼拝の場所へと行きました。そして、そこにいる人々と共に礼拝を行いました。すると突然、人々が後ろを振り返りました。礼拝所の人々の目に驚きの色が浮かびました。そして、礼拝所の関係者の一人が、怒りのあまりにマルヤムに罵声を浴びせ、彼女をそこから追い出しました。

ザカリヤーの教友の一人であったユーソフが、彼の許にやって来て言いました。「ザカリヤーよ、数日前から礼拝所に姿を見せなかったが、どこに行っていたのです?」 ユーソフの質問にザカリヤーは尋ねました。「何か変わったことでもあったのか?」
すると、ユーソフは言いました。「マルヤムが彼らに苦しめられたために体を壊してしまった。彼らは彼女に十分な食事さえ与えなかったらしい。それも、マルヤムが礼拝所の関係者たちと共に礼拝を行ったためだと言う」

ザカリヤーは急いでマルヤムの許に向かいました。扉の向こうから、マルヤムが祈りを捧げる美しい声が聞こえてきました。そこで、ザカリヤーは静かに部屋に入りました。しかし、そこで目にしたものに驚き、尋ねました。「マルヤムよ、この家には誰も来なかったはずだ。それなのに、この色とりどりの果物はどこから運ばれたのだ?」 マルヤムは、心の落ち着きを物語る、優しい微笑みを浮かべて言いました。「この恩恵は、神からのものです。神はお望みの者に、無限の糧を与えてくださいます」 マルヤムの言葉はザカリヤーの心に響きました。彼は急いで戻り、こうつぶやきました。「神よ、私はあなたの預言者です。しかし、マルヤムから教えられました。本当にあなたは、無限の糧を与えてくださいます。そこで私にも、清らかな子供を与えてください」ザカリヤーが礼拝の壁がんに立っていると、天使たちの声が聞こえました。「神はあなたに、ヤヒヤーという名の息子の誕生を知らせた」

 

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