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2015/09/22(火曜) 20:11

若年期の特徴

若年期の特徴

この番組では、イスラムの預言者ムハンマド、イマームアリー、最高指導者ハーメネイー師の言葉を紹介しながら、若年期の特徴について見ていきます。

 

これまでに雲を見つめたことがあるでしょう。雲はゆっくりに見えても、とても速く動きながら、消えていきます。人生にも多くの機会があり、若さという機会もそのうちの一つです。シーア派初代イマーム、アリーは次のように語っています。
「様々な機会は雲のように消え去っていく。だからその貴重な機会を活用しなさい」

今夜の番組では、イスラムの預言者ムハンマド、イマームアリー、そしてイランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師の言葉を紹介しながら、若年期の特徴について見ていくことにいたしましょう。

若年期は、人間の人格が形成される重要な段階です。若年期の特徴を知り、若者の人格が形成される要素に注目することは、若者たちに必要な事柄と見なされます。明らかに、人間の人格の形成は、この世に生を受けたとき、もしくは、それ以前から始まり、死が近づく時まで続きます。この中で、少年期から青年期にかけては、精神的、肉体的な特徴を有しています。そのため、若者が社会にどのように入っていき、社会関係を築くかという問題は、人間の精神構造や人格、生き方に大きな影響を及ぼすため、その後に期待して放り出すことはできないのです。

若者は、独立した人格を感じることで、社会に参加し、社会関係を築くのと同時に、人生の非常に重要な段階を経験します。その経験の始まりが、最新の注意を払い、現実的かつ必要な教育や知識を伴うものでなければ、後に様々な危険や弊害を蒙ることになり、その人の人生が完全に変化し、苦い経験を味わうことになりかねません。

それぞれの人間の人格は、肉体、思想、感情、社会、道徳的な特徴、遺伝的な要素と後天的な要素が合わさったもので、それらによって、その人は他人とは明らかに異なる存在となります。人間の人格を見るためには、その人の個人的な側面、すなわち、肉体や思想、感情や道徳の面での特徴を知ると同時に、社会的な関係や他人との接し方について評価する必要があります。例えば、高慢で自尊心の高い人であれば、その人の言葉や沈黙、動いている際はじっとしている際の中に、その傾向や兆しを見ることができます。性格の特徴により、人間は互いに区別されますが、そのような違いは、一部の特徴に見られるだけです。言い換えれば、人は皆、多くの特徴において互いに似通っているのです。では、人々はどのような点で他人とは異なり、どのような点で互いに似通っているのでしょうか? それらは今日、心理学者が注目する問題となっています。

若者の人格の安定性が重要であることから、宗教の伝承の中では、この時期の重要性が強調されており、心理学者たちも、この時期を、人間が新たに生まれる時期と呼んでいます。イスラムの預言者ムハンマドはこのように語っています。「年老いる前に、あなた方の若さの価値を知りなさい」 テヘラン大学の教授で心理学者のホダーヤーリーファルド博士は、次のように語っています。

「若年期には、子供のような性急さが次第に失われ、ある種の落ち着きや論理的な思考が生まれる。その結果、若者たちにとって、人々をありのままに受け入れることが可能となる。この点で、少年期の個人主義から、人との付き合いや協力へと移り変わる。感情的な起伏の激しさがなくなり、思考を伴うバランスの取れた行動が生まれ、世界や周囲の人に対して、より現実的な見方をするようになる。この段階から先にいくと、若者は、周囲の環境に慣れ、状況が安定し、社会的な理解力を高める。このような状況の中で、社会的な責務は重大かつ繊細なものであり、社会に優れた価値観と精神性を広めるために、適切な行動の模範が支持される必要がある。また若者には、このような価値観を大切にすることが奨励されるべきだ」

明らかに、これに関して、若者たちは、人格を形成するための多くの良い機会を有しています。人間の本質は、常に、年老いても若くあり、現世の望みや物質的な欲求を手にするために、若年期のエネルギーが動き出します。この中で、自分というものを知り、願望に打ち勝つことのできた人は、幸福の道を歩みます。イマームアリーは、自分の失われたわずかな財産を追い求め、それを手に入れるために必死に努力し、「冷静さ、自制」という本当に大切なものを忘れてしまった人々に対して驚きを表しています。イマームアリーは、"自分"というものに気づかないことを、最大の無知としています。

人間には、常に、特に若年期に互いにぶつかりあう2つの力があります。一つは、人間を努力へと向かわせる力であり、もう一つは、人間を怠惰と安楽に導く力です。この対決では、どちらが勝利しても、それに即した結果がもたらされます。怠惰と安楽が勝てば、恥と後悔が待っています。また努力が勝てば、勝利の喜びと誇りを感じます。なぜなら、人間を理性に従わせ、その人の中に思考と成長を求める感情が高まるからです。若者は清らかな本質を持っており、自分を知る人は、物質的な執着や穢れに惑わされることが少ないため、青少年期は、その人の人生の転換点となり、思想や行動の面で多くのことを学ぶのです。

若者の人格形成の中では、一部の障害や悪い慣習が、マイナスの役割を果たしうるということに注目すべきでしょう。そのため、若者は、人格を成長させようとする際、一連の特別な能力を利用することが必要になります。物事の結果を顧みず、意志も持たずにいれば、その人は逸脱へと陥るでしょう。宗教的な伝承では、結果を顧みず、必要な知識もないままに行動する人は、自分の思う方向とは異なる方向に進み、その速度の結果は、さらに遠ざかっただけ、という人と同じであるとされています。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、すべての人に、若者の特徴を知るよう呼びかけ、次のように語っています。

「若年期の輝ける時代は、それほど長くはないが、その影響は、人間の人生において長く永遠のものとなる。若者は、その時期、自らの新たなアイデンティティを作り出すため、その人の新たな人格が認められることを望む。だが多くの場合、その望みは叶わず、親たちは、どうやら若者を、その新たなアイデンティティや人格によっては認めていないようだ。第二に、若者は、新しい世界に足を踏み入れているが、多くの場合、家族や社会は、その新しい世界のことを知らないままであったり、あるいはそのことにまったく注目していない。そのため、若者は孤独を感じる。若年期、若者は、疑問に感じる新しい問題を抱くようになる。そして、そうしたあいまいな点や疑問の回答を得たいと考えるが、多くの場合、納得のいく回答がしかるべき時に得られることはない。そのため若者は、曖昧模糊とした感情を抱くようになる。一方で、若者は多くの能力を秘めており、奇跡を起こすことができる。山を移動させることができる。だが、若者は、その力を、その有り余ったエネルギーを生かすことができていないと感じている。そのため、虚無感と脱力感を抱く。若者は、若年期に初めて、大きな世界を前にする。その世界は若者が経験したことのないもので、案内や思考の助けを必要とする。だが、両親の多くは仕事で忙しいため、若者に構うことができず、その思考の助けを与えることができない。またこの問題を担う機関や施設も、ほとんどが必要な場所には存在しない。そのため若者は、自分には助けがないと感じる。これらの感情の存在は、すべての人に数々の責任を生じさせ、誰もがその責任を負っている」

このように、若者は、もし正しい人格の安定を得られず、その人の要求のすべてが、物質的な願望や本能的な欲求を満たすことに限られてしまえば、残るのは、常に不安に駆られ、虚無的に何かを追い求め、依存し、困惑する人格のみとなるでしょう。心の落ち着きや真の活力は失われ、そのような状況が続けば、若者は、社会に積極的に参加したり、社会的に重要な理想や目標の多くを達成したりすることが不可能になります。自負心、自信、精神的な勇気と肉体的な強さといった要素は、若者の能力を開花させることができます。しかし、間違いなく、家族や周囲の環境、その他、この問題に関わる全ての人々が、若者の人格を安定させることにおいて、重要な役割を担っているのです。

一人の若者が、腰のまがった老人の背中に手を置き、馬鹿にしたように言いました。「この弓を、いくらで売ってくれますか?」 すると老人は答えました。「時代がそれを、あなたにも無料で与えてくれるでしょう。しかし、若さという最も高い値段のものと引き換えに」

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