このサイトは更新されていません。新サイトはこちらです。 Parstoday Japanese
2015/11/02(月曜) 19:21

「神を知ること」(2)

「神を知ること」(2)

今回も前回に引き続き、神を知ることについてお話しましょう。前回の番組では、神の性質を理解する上での人間の限界に関してお話しました。そして、神の性質には制限がないこと、さらに私たち人間は制限のある生き物であることから神の本質を知ることはできないことを指摘しました。

世界に神と同種の、同類のものは存在せず、人間の思考の領域の中で神の永遠の性質において一切類似のものは存在しないことから、人間は神の本質を理解することはできません。今夜はこの問題について、イスラムの観点から神の性質の一部を提示していくことにいたしましょう。

神に関する最も重要な真理は、その唯一性です。すべての神の宗教は、一神教を強調しています。イスラムでも一神教は最も重要な原則と見なされています。一神教とは、神の性質は唯一のもので、神と同類のものは存在しないということを意味します。一神教はいわゆる信条の原則で至高なる神を唯一のものとし、それに対するものとして多神教があります。コーランはそれを大きな圧制、許すことのできない罪だとしています。

一神教、神の唯一性への告白は、実際、イスラムの大宗教に入信するための第一の条件です。言い換えれば、「アッラーの他に神はなし」という言葉は、人々がイスラム教徒になるために唱える最初の文句です。とはいえ、この言葉の信仰は、心の信仰を伴っていなくてはなりません。イスラムの信条と道徳は、一神教の原則に基づいています。さらにイスラムの宗教的な教え、教義もまたその一神教の精神に端を発するものです。一神教については、コーランの様々な節で、様々な美しい説明がなされています。コーラン第3章アールイムラーン章、イムラーン家、第18節にはこのようにあります。
「正義を行う神は、彼以外に神はいないことを証明している、天使や知識を持つ者も、彼以外に全知全能の神はいないことを(証明している)」

イスラムの預言者ムハンマドも、神の命により、彼の預言者としての託宣は人々を一神教に呼びかけることだと表明しています。コーラン第13章ラアド章、雷電、第36節には次のようにあります。
「・・・言え、私は神を崇拝し、神に何物も配しないよう命じられている。私は彼へと導き、彼に帰する」

ここで問題を明らかにするために、神の唯一性に関する幾つかの証明を提示しましょう。神の唯一性の証明の一つに、創造の体制における調和と統一があります。生命における調和と統一は、すべての創造物が一つの源から出現したことを物語っています。非常に小さな物体の中に存在する秩序から銀河やすべての生命を支配している詳細な秩序には、驚くべき統一と調和が見られます。世界を支配している法規は、非常に普遍なもので、世界の片隅での小さな観察から手にすることができるものです。あらゆる物を見てみると、世界中で、統一の跡を目にすることができます。学術的な研究もまた、世界で、一つの指示、計画が存在していること、創造の法規はすべての場所で一様であり、世界を一つの秩序が支配していることを証明しています。この指示はこの完全に調和の取れた世界において、唯一の管理者を物語っており、この秩序を生じさせた者、世界を運営している者は、唯一の存在であることを示すものです。シーア派6代目イマーム、サーデグはこのように述べています。
「創造の世界、海の船の流れ、夜と昼の交代、太陽と月の動きが整然と行われているのを見たとき、創造物の調整と調和は私に世界の管理者が唯一であることを気づかせた」

その一方で、二つの意志が世界を支配していたとしたら、世界には二つの意志が存在し、腐敗や無秩序が世界を取り巻いていたでしょう。世界の統一と調和、その中に腐敗や無秩序が存在しないということは、唯一の存在が世界を運営しているということを意味します。というのも、もし二つ以上の神が創造や世界の運営に関与し、互いの勢力範囲に入り込んでしまえば、世界は混乱に陥ってしまうでしょう。これについて、神はコーラン第21章アルアンビヤー章、預言者、第22節の中でこう述べています。
「もし天と地にアッラー以外の神々がいたら、明らかにその二つは破滅しただろう。(そして世界の秩序は乱れたであろう。)そのため、彼らが唱えるものの上に高くいる神を称えよ。」

時に人間の神を求める本能もまた、人間を唯一神信仰に導いています。人間は本能の灯火により、神を見出すように、神の唯一性の問題においても、自らの本能や性質によって導かれます。人間は出来事に遭遇し、あらゆる方向からの救済の道が閉じられ、自ら崖っぷちに断っていると感じるとき、無意識に心や魂の怠慢のさびが落とされ、人間は問題を解決することのできる無制限の力に寄っていきます。興味深いのは、危機に直面した際に、人間の心は無限の信頼できる力以外に向かうことはなく、神に助けを求めるということです。人間はその力の源は唯一無二のもので、神以外に世界に頼る場所はないことに気づきます。ここでこの人間の性質や内なる本能が神の唯一性を示すのです。

唯一の神の崇拝は、預言者の教えにおいて中心的な役割を果たしています。イスラムの預言者の前にも、神の預言者はすべて、神の啓示により、唯一神信仰に呼びかけられていました。コーラン・アルアンビヤー章第25節ではこのように強調されています。
「我々はあなたの前に、私以外の神はなく、私だけを崇拝するようにという啓示を下した預言者を送った」

神の預言者が人類に呼びかけた原則の中で、イスラムは唯一神の原則に特別な注目を寄せていると言うことができます。この問題、つまり預言者が送られた起源における統一性は、神の唯一性を明らかに証明するものです。もし神の性質が複数のものであれば、他の神々も使者たちを人類に遣わし、メッセージが人類に下され、僕たちの義務を明らかにすることになるでしょう。しかしながら世界のどこの場所においてもこのようなことが起こり、神々から啓示が下されるというわけにはいかないでしょう。

神の預言者たちの共通の教えもまた。彼らが一つの源から出てきたことを物語っています。歴史の中に登場した神の預言者のすべては、人類を一つの神に呼びかけ、自らを唯一の神からの使いとしています。預言者たちは例外なく、世界を管理する神に同類のものを配することを否定し、神にそのような仲間があることを認めませんでした。これらの預言者が、様々な時代において、様々な土地や民族の中に出現しているにもかかわらず、彼らのメッセージや標語、品行は、同様のものとなっています。ここから、彼らが一つの源から遣わされたこと、それは唯一の神であることがわかります。

イスラムにおける一神教の原則により、神は生命の世界において影響力のある優れた存在であり、それは英知を備え、一切の欠点や不足もないものです。神の知識はすべてを網羅し、生命の世界におけるどんな秘密も、世界の片隅で起こっているどんな出来事も神には明らかです。神はあらゆる音が聞こえ、あらゆるものが見える創造主です。彼は何も必要としません。神の慈悲と慈愛には制限がなく、善と美は、神が世界に与えた恩恵です。人間は信仰により、唯一の神を固く信じ、人生の多くの浮き沈み、喜びや苦しみを感じながら神に向かいます。神は人間の行動を見守っています。こうして人間は神に助けを求め、神を思うことで平穏を得るのです。

Add comment


Security code
Refresh