このサイトは更新されていません。新サイトはこちらです。 Parstoday Japanese
2015/11/10(火曜) 20:42

若者たちの好奇心や探究心

若者たちの好奇心や探究心

今回は、若者たちの好奇心や探究心という特徴について、イマームやイランの最高指導者の言葉を見ながらお話しすることにいたしましょう。

 

賢い人間は、人生や自然に対してより多くのことを知ろうとします。彼らは物事を表面的に捉えるのではなく、人生や自然の秘密を知ろうと努めます。それに対し、物事を表面的に捉え、それに基づいて行動や知識を調整する人もいます。そうした人たちは、目に見えない事柄を探求しようとしたりはしません。しかし、少しでも深く考えれば、彼らの進む方向は変わります。より広い視野で周囲を見渡せば、好奇心を育むことができるでしょう。好奇心とは、疑問を持ち、知ろうとすることです。シーア派初代イマーム、アリーは次のように語っています。「理解しようと努力する者は、理解するだろう」

若者の好奇心や探究心は、若者の前に、創造世界の全ての存在物について考え、未知の事柄に対する論理的な回答を得るための扉を開きます。そのため、自分を知りたい、創造の秘密を知りたい、神の預言者たちが遣わされた目的を知りたい、その他のいくつもの疑問が解決されます。その中で、自分の失ったものを手に入れるために、正しい道を歩むこともあれば、誤った道に進むこともあります。何かを手に入れるためには、鍵となる特別な道があり、知識の鍵となるのは、尋ねることです。シーア派6代目イマーム、サーデグは次のように語っています。「人々が滅びる原因は、尋ねないことにある」 また、イマームサーデグと、4代目イマーム、ムハンマドバーゲルの言い伝えには次のようにあります。「知識には錠前があり、その鍵は尋ねることだ」

尋ねること、それは若者が持つ明らかな特徴です。若者は成長の過程にありますが、この時期に特有の疑問を持っており、それらへの回答が得られなかった場合、若者は自分を見失い、空虚さを感じるようになります。イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、この若者の特徴に触れ、次のように勧告しています。「若者の好奇心や彼らの疑問を重視しなさい。多くの場合、若者たちは、しかるべきときに、納得のいく回答が得られないために空虚さと不透明さを感じるようになる」

心理学者は、好奇心や探究心の最大の利益は、肉体の健康を回復させることにあるとしています。これに関して行われた様々な研究を見ると、より多くの好奇心は、人間の精神や肉体の状況を改善させることが分かります。また、肯定的な好奇心は、問題をより賢く簡単に解決する上での助けとなります。アメリカの心理学者、ベン・ティーンは、「知ろうとするための好奇心」というタイトルの記事で、次のように語っています。「何かを知ろうとする脳は、より活発な脳であり、その結果、賢さが増す。好奇心を保ち続ける人は、人生の中でより多くのことを学び、探究心を持つ大人は、問題の解決や分析力に優っている」

また好奇心は、自分の人格を見出す上での助けにもなります。人間が人生の中で様々な事柄を知ろうとするとき、好奇心は、自分の周囲のことをよりよく知るための助けとなります。若いときに新しい情報を得ようと努め、それを続ける人は、自分の考え方をよりよく知ることができ、もしその考え方に満足していなければ、それを変えることも可能なのものです。

これについて、インド人の青年、ラウルさんのエピソードをご紹介しましょう。ラウルさんの家族は皆、ヒンズー教徒で、イスラム教についてはほとんど知りませんでした。しかし、ラウルさんは、神の思し召しにより、仕事を見つけるためにイスラム教国を訪れ、そこでイスラム教のことを知り、大きな決断をします。それは彼の運命を変えるものでした。ラウルさんはこう語っています。

「数ヶ月前にイスラム教徒になりました。私は他のインド人同様、ヒンズー教徒の大家族の中で育ちました。彼らの中には、偶像や牛などの動物を崇拝する人、太陽を神と崇める人々がいます。これにより、私は迷いの中で暮らしていました。しかし、神の思し召しにより、私は仕事を見つけるためにオマーンに行き、そこで初めて、イスラム教徒と出会い、彼らと知り合いになりました。この国で暮らした3年の間に、神の宗教に関して多くの事柄を知りました。この3年は、私が真理に到達し、考え方を変えるのにとても大きな影響力がありました」

さて、話はここから始まります。ラウルさんは、オマーンに滞在している間、イスラム教徒の同僚たちとの間に親密な関係を築きました。ラウルさんは、彼らが特別な月に断食を行うことに気づき、好奇心を抱くようになり、なぜ断食をするのか、それにはどのような意味があるのかを、他人に聞いたり、自分で調べたりするようになりました。そして、自分も経験してみようと決意します。ラウルさんは初め、イスラム教徒にはならずに断食を行い、コーランを読んでみました。彼はこのように語っています。

「イスラム教徒になる前に断食をしたのは、好奇心からでした。そのときはただ食事を取らなかっただけでした。しかし、現在行う断食は意識的で、神への服従の精神を蘇らせるものです。断食月は今、私にとって、食事をとらない月ではなく、神の満足、信仰、清々しさを伴うものです。この月に祈りを捧げ、礼拝をし、他の人を助けるために喜捨を施し、夜通しコーランを朗誦します」

宗教の教えでは、最後の審判の日、神の命にしたがって行動しなかった僕に対し、神が、「知っていたか」と尋ね、もし知っていたと答えれば、「ではなぜ、知っていた事柄の通りに行動しなかったのか?」と言われ、もし知らなかったと答えれば、「なぜ学ばなかったのか」と尋ねられる、とされています。そのため、行動を起こすための唯一の方法は、知ることであり、知ることの鍵は、尋ねることです。若者の中には、宗教的な問題やそれ以外の問題を知りたいとは思っていても、恥ずかしさがその妨げになっている人もいます。恥ずかしいと感じることも必要ですが、だからといって無知のままでいるのは正しくありません。この恥らいは、有害で好ましくないものです。このように、若者は、知識や見識が必要だと感じたら、必ず質問し、それによって知識が、その次に行動が得られ、幸福に至ることができるようにすべきです。イマームアリーは、預言者ムハンマドと同じように、人々に尋ねることを呼びかけていました。彼は、説教壇の上で、次のように語りました。「私を失う前に、私に尋ねなさい。私に天の道について尋ねなさい。私はそれらを、地上の道よりもよく知っている」

イマームアリーは、若者の探究心を知っており、彼らは主として、他人がしたこと、他人が歩んだ道を続けることには関心がないとしています。ですが、そのことを禁じたり、とがめたりはしていません。イマームアリーは、次のように語っています。「もし先人たちに従うことに満足せず、自分自身で行動を起こし、新しい道を経験したいのであれば、それもよい。すぐに始めなさい。もし先人たちの道や彼らが経験した苦労が、あなたにとって十分ではなく、あなたの要求を完全に満たしてくれないのなら、何の問題があろうか?動き出し、探求しなさい。常に探求する者でありなさい」

実際、イマームアリーは、若者たちの精神を理解することで、彼らに知ることを禁じていないばかりか、若者に対し、経験を積む上で2つの点に注目するよう求めています。一つは、探求する際、理解を原則に据えることです。そして第二に、自分の要求を満たすために、他を必要としない神に助けを求めることです。イマームアリーは次のように語っています。「探求を始める前に、神に助けを求めなさい。道は険しく、危険が伴う。誰でもこの道を歩む者は簡単に進み、無事に出口までたどり着ける、というものではない。探求の路地は険しいものであり、その壁は非常に高く危険である」

このように、若者の好奇心は、人生を続けるために、最良の道を見出すことにつながる、恩恵、機会なのです。実際、若者は、このような特徴に注目することで、社会生活の始まりにおいて、自分が幸福であるか、不幸であるかを決めることができるのです。そのため、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、少し前、欧米の若者たちに宛てた書簡の中で、彼らに対し、あらゆる機会を精神と思想の向上に活用し、イスラムに悪意を抱く者たちが広めた有害な空間の中で、自分で真理を探究し、コーランや預言者を研究することで、真のイスラムを知るよう求めました。

実際、ハーメネイー師は、欧米の若者たちにいくつかの根本的な疑問を投げかけ、彼らの好奇心を呼び起こし、先入観のない正確な研究によって、イスラムと預言者ムハンマドについて知るよう呼びかけています。イランのジャーナリストで社会学者のヘイダルパナー博士は、この書簡の中での研究と探求への呼びかけについて、次のように語っています。

「独特の精神を持ち、好奇心や探究心に溢れ、その一方で、未来を築く役割を担う若者たちに向かって語りかけていることは、最高指導者の賢明さ、若者重視の視点を示している。彼は常に、歴史の全ての分野で若者たちを重視してきた。彼らの好奇心を掻き立て、物事を直接知るよう呼びかけ、宗教の真理を知るための努力を促すこと、それはこの書簡の貴重な特徴であり、目覚めた良心に影響を及ぼしている」

Add comment


Security code
Refresh