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2015/12/15(火曜) 14:03

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(3)

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(3)

11月30日、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、欧米諸国の若者たちに宛てて書簡を記し、それが多くのメディアで取り上げられました。テロに対するアメリカの矛盾した政策、イスラム世界に対する軍事攻撃、パリの同時テロへの非難、パレスチナでの流血、イラクとシリアでのテロ組織ISISの暴力、これらが、最高指導者の書簡の主な内容となっています。さらに、イスラム世界と西側の共通の痛みである、暴力主義やテロに対抗する必要性を訴え、若者たちに、イスラムを直接、正確に研究するよう勧めています。

 

ハーメネイー師の重要な書簡は、フランスでの同時テロを受けて記され、すぐに中東や世界のメディアで取り上げられました。

中東のメディアは、ハーメネイー師のこの書簡、特に、問題を解決するための話し合いや解決法を考える必要性に関する部分をすぐに伝えました。ハーメネイー師はこの書簡の初めにこのように語っています。「フランスで無差別のテロリズムが引き起こした痛ましい出来事は、改めて私をあなた方若者たちとの対話に駆り立てた。私にとってこのような出来事が話をする機会を生み出したことは遺憾なことだが、実際、もしこのような痛ましい問題が解決策を探る下地や共通の考えにいたるための手段を整えることがなければ、被害は倍増するだろう」

中東地域のほぼすべてのメディアが、ハーメネイー師の書簡の発表を伝えました。これらのメディアの多くは、テロの本質と世界のその支援者に関する暴露に注目しています。たとえば、レバノンのアルマヤーディンやアルアハドは、現在の重要な状況におけるハーメネイー師の洞察力に触れ、この問題に関して解決策を考えることが、今日の国際社会の優先事項だとしました。

この書簡が発表されてから数日間、西側の多くのメディアが、この書簡に反応を示し、それぞれが独自の角度で、その重要な項目について取り上げました。アメリカン・ヘラルドトリビューンのインターネットサイトは、ハーメネイー師の欧米の若者に宛てた2通目の書簡について伝えました。このサイトは、テロに対する国際機関のダブルスタンダードへの批判、パリの同時テロに対する非難、シオニスト政権イスラエルのパレスチナ人に対する政策の批判といった内容を伝えました。

AP通信は、ハーメネイー師の欧米の若者に向けた書簡について、「イランの最高指導者は、フランスで無差別テロという痛ましい事件が起こったため、この書簡を記すことになったと語った。最高指導者は、イスラエルとパレスチナの間の流血、イラクやシリア、レバノンでのISISの暴力に心を痛めていると語った」と伝えました。

フランス通信は、この書簡で最も重要なのは、イランの最高指導者がイスラムを直接、正確に研究するよう若者たちに勧めていることだとし、「それは、この宗教に関してマイナスのプロパガンダや先入観が広がっているためだ」としました。フォーリンポリシーやブルームバーグ、ニューヨークマガジンといった専門誌や雑誌も、同じような見方をしています。

CNNは、この書簡が書かれたことと、イランと6カ国の核協議を関連付け、書簡の公表の2日後に、その一部の内容を伝えました。CNNはその内容について、「イランとアメリカが核協議で接近したことは、ハーメネイー師が西側の立場を非難することをやめることにはならなかった」と分析しています。この報告では、英語をはじめとするさまざまな言語に訳され、ネット上に掲載されたハーメネイー師の書簡の内容の一部が伝えられています。この記事の寄稿者は、ハーメネイー師の書簡の内容が英語で発表されたため、そのままの表現を使うことを余儀なくされ、自身の分析の中で、イランとアメリカの関係と、それがハーメネイー師の立場に及ぼした影響について次のように語っています。

「ハーメネイー師は、2週間前、ツイッターで核協議に関する投稿を行い、そこでアメリカを敵と呼んだ。彼は8月にも、ツイッターで、アメリカ・ファーガソンで黒人少年が射殺されたことに抗議する有色人種へのアメリカの警察の対応を強く批判した」

ニューヨークタイムズも、ハーメネイー師の欧米の若者に向けた書簡を取り上げ、「イランの最高指導者は、欧米の若者たちに対し、純粋な資料を参照することで、イスラムに関するメディアの世論操作を離れ、独立した理解に達するよう求めた」と報じました。ハーメネイー師は書簡の中で、「問題は、歴史的な教訓を与えるということではない。だが疑問なのは、なぜ、西側の集団の良心の問題に対する見直しが、今日の問題ではなく、遠い昔のことに集中する必要があるのかということだ」と語りました。ニューヨークタイムズによれば、ハーメネイー師は、「私が強調するのは、自分で研究し、答えに至るということだけでない。なぜなら、あなた方の国と国民の未来は、あなた方の手にあり、あなた方は真理の探究に対して、より多くの情熱をもって追求し、責任ある存在だからだ」と語りました。

アメリカの外交専門誌フォーリンポリシーは、最高指導者の欧米の若者たちに宛てた書簡について、「イランの最高指導者は常に、アメリカの国民とは敵対していないと語っており、彼の批判的な言葉はアメリカの政治家に向けられている」としました。ニューヨークマガジンは、最高指導者のメッセージを完全に掲載し、彼が欧米の若者にメッセージを伝えるためにソーシャルメディアを利用したことは、世界の変化に精通していることを示すものだとしました。

さらに、ロシアの声のフランス語放送のニュースサイトは、「イランの最高指導者は、欧米の若者へのメッセージで、西側はイスラムとイスラム教徒に対する嫌悪を広めようとしていると語った」としました。ロシアの声はさらに、「ハーメネイー師はこの書簡の中で、偽りのキャンペーンの犠牲にならず、純粋な資料であるコーランを参照してイスラムを知るよう求めた」としています。

シオニスト政権イスラエルのメディアは、ハーメネイー師が、この政権の野蛮さについて語った部分に注目し、このメッセージが、パレスチナとシオニスト政権だけについて述べられたものであるように伝えました。イスラエルタイムズは、「ハーメネイー師が、イスラエルはパリのテロより野蛮だと語った」というタイトルで、この書簡について、このように伝えました。「イランの最高指導者は、入植地の建設ほど、イスラエルの野蛮さを物語るものはないと語った」 このメディアはさらに、次のように伝えています。

「イランの最高指導者は、その書簡の中で、ヨーロッパの人々は数日自宅にとどまり、人ごみを避けることができるだろうが、パレスチナ人の一家は、数十年前から、自分の家に逃げ込んでも、シオニスト 政権の殺戮・破壊マシーンを免れることはできない。現在、残忍さという点で、シオニスト政権の入植地建設に匹敵する暴力があるだろうか?と記した」

ロイター通信も、ハーメネイー師の書簡の中から、パレスチナの問題に触れ、「イランの最高指導者は、この書簡の中で、若者とパレスチナ人を擁護し、欧米は、イスラエルの最大の支援者と見なされ、西側の若者はこの問題を見過ごすべきではないと記した」としています。

イギリスのシンクタンクの報告では、「新たな時代は通信の時代であり、イランイスラム共和国のような体制のこの問題に対するアプローチは、賢明で正確なものだった」とされています。この報告では、この書簡を分析すると共に、イランのイスラム体制の高官が、新たなソーシャルメディアを利用したことに触れ、このように記されています。

「今年1月21日、イランの最高指導者は、欧米の若者に書簡を記し、イスラムを自分で研究するようにとするメッセージを送った。この書簡は、1980年代に、『悪魔の詩』を記したサルマン・ラシュディに関する、イスラム革命の指導者ホメイニー師の教令に匹敵するほど重要である。イランの最高指導者は、この書簡を、フランスのシャリルエブドの襲撃事件が起きた1週間後に発表し、西側に対して、西側の政治家ではなく、その若者たちを信じていること、彼の語り合う相手は若者たちであることを示した。最高指導者は西側の若者たちに対し、イスラムに関する出来事を受け、誤った判断を下さずに、自分の正しい判断でイスラムを見つめるよう求めた。この書簡は、西側の若者たちに、先入観のないイスラムとの友好を呼びかけた」

この報告の筆者は、続けて、最高指導者の2通目の書簡に触れ、次のように記しています。「イランイスラム文化通信機構は、最高指導者の書簡を21の言語に翻訳し、これによって敵による歪曲や妨害を不可能にした。イランの最高指導者のメッセージを広める上で、欧米のソーシャルメディアが利用されたことは、欧米の可能性を彼らに対して賢明に利用することが、どの程度、効果を発揮できるかを人々に示した」

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