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2015/12/16(水曜) 23:18

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(4)

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(4)

現在、国家テロは、テログループへの大規模な物質的、精神的支援により、一部のイスラム諸国で大規模な内戦を開始しています。これらの地域の人々は常にテロにおびえながら生活しており、その命や財産を危険にさらしています、テロリズムは、今日、西側諸国に広まり、ヨーロッパの市民を恐怖に陥れているものです。しかしながら、西側諸国は世界の平和や治安、人権の擁護者を自称しているにもかかわらず、テロリストに対して真剣な対抗をとっていません。今まで、彼らの攻撃が具体的な結果を伴っていないのはなぜでしょうか?

 

 

国際問題の一部の専門家は、テログループの創設と育成は西側諸国によって行われていると考えています。西側がこれを密かに支援しているのは、彼らの政治的、経済的利益になるからです。最高指導者のハーメネイー師は、欧米の若者に宛てた書簡の中で、西側によるテロの育成に関して次のように述べています。

「今日、アルカイダ、タリバン、彼らを引き継ぐ悪しきグループの創設、あるいは強化、武装化にアメリカ合衆国が関わっていることを知らない人はほとんどいない」

中東問題の一部の有識者によれば、西側がテロと真剣に戦っていないのは、経済的利益と、地域の無知な独裁国の脅迫の拡大によるということです。イランの賢明な指導者はこの書簡の中で、次の点を指摘しています。

「こうした直接の支援と共に、タクフィール主義のテロリズムの明らかな支持者は、政治的に最も遅れた体制を持つにも関わらず、常に西側の同盟者の列に位置している」

 

中東の最も明らかで古い国家テロの例は、シオニスト政権イスラエルです。何年も前からこの占領政権はパレスチナの人々に対して暴力的で冷酷な行動をとり、最も基本的な市民の権利を侵害することで、彼らの領土や財産、命を奪ってきました。

 

こうした中、中東の人権問題に懸念を示しているように振舞っている西側諸国は、このような幅広く長期的な国家テロに対抗する真剣な意志や決意をもっているのでしょうか?パレスチナ人にとって人間としての基本的な権利を享受することは、西側がシオニストと政治、経済的利益で結びついているため、意味がないことなのでしょうか?戦争法の第一原則に反する戦争行為、罪のない数百万人の残酷な殺害、多くのパレスチナ人の殺害は、人権擁護者によって早急に懸念が示され、措置が講じられるべき問題ではないのでしょうか?

 

最高指導者のハーメネイー師は、テロや人権の問題に対する西側のダブルスタンダードについてこのように述べています。

 

「西側の政策にダブルスタンダードが占めている限り、テロリズムがその支持者によって良いものと悪いものに分けられている限り、政府の利益を人間的、道徳的な価値よりも優先している限り、暴力の根源を別の場所で探るべきではない」

 

西側によってこのようなダブルスタンダード政策がとられており、テロや人権に関してもはや状況の真の改善に希望が持てない現在、ハーメネイー師は、最も平和主義的な天啓の宗教の指導者の一人として、西側の若者たちに語りかけています。

 

「私はあなた方若者たちが現在の混乱から学び、未来を作るための新たな道を探り、西側を現在の地点に至らしめたわき道の防壁になることを信じている」

 

最高指導者は、西側の若者たちに平穏と安定を確立し、恐怖と不安な雰囲気をなくすためのアプローチを提示しています。西側の暴力を生み出す思想の改善とこれに関する性急な反応の回避は、こうしたアプローチのひとつです。

 

西側の差別主義的な過激派グループの行動の一つに、イスラム恐怖症を拡大するためのテロ事件の利用があります。西側のメディアがイスラムとして広め、イスラム教徒に見せかけたテロリストの行動として伝えているものは、真のイスラムとは異なります。このため、若者たちはこのマイナスのプロパガンダの悪い影響を受けるべきではありません。というのも、欧米の若者たちがこうしたメディアのゲームにとらわれてしまえば、当然、社会で暴力を生み出す過激派の行動に対抗、それを抑制し、自分たちの国に平穏と安定を確立するために、正しい行動計画を推進することはできないからです。

 

実際、イスラムの名のもとに暴力や殺人を行っているテロリストは、真のイスラムとは、まったく異なったものです。ハーメネイー師はこれに関して次のように語っています。

「一人の人間の命を奪うことは人類すべてを殺すことに等しいと考えている世界の最も道徳的で人間的な宗教の中から、どのようにしてISISのような屑が出てくるのだろうか?」

 

このため、欧米の若者たちは、このような暴力的で冷酷なテロリストが生み出され、養成された要因を追求すべきなのです。

 

明らかに、人間が平等に尊厳を有していることは、人権の原則であり、これはどのような状況においても変わりません。一方で、社会の安全と安定の確立は、直接的な暴力の排除を必要としているだけでなく、そのために人生の不平等な状況をもなくすべきでしょう。安全や安定は社会的な公正の向上によって保証されるものです。特定の宗教を信じているという理由で、それも一部のテロリストがイスラム教を語っているために、差別や構造の不平等が存在する限り、人類社会における平和と安定を想像することは不可能です。このため、欧米に住むイスラム教徒に対する差別的で過激な言動はすべて、痛みをいやすどころか、社会の緊張や格差を拡大する原因となるのです。

 

最高指導者は、テロ対策の大きな過ちを「性急な反応」だとし、それは現在の亀裂の拡大につながるとしています。ハーメネイー師はこのように述べています。

「数百万人の活動的で責任ある人々で構成されるヨーロッパやアメリカに住むムスリム社会を、孤立、あるいは恐怖や動揺の中に置き、これまで以上に、彼らの基本的な権利を奪い、社会の中心から外すようなあらゆる性急で感情的な動きは、問題を解決するどころか、溝を深め、わだかまりを広めるだろう」

 

ハーメネイー師は、「あらゆる性急で感情的な動きは、溝を深め、わだかまりを広め」、「表面的かつ反動的な措置は、とくにもし合法性を見出すなら、現在のブロック化を拡大し、将来の危機に道を開く以外はないだろう」としています。このブロック体制もまた、特に西側の社会において、また世界レベルで、イスラムと西側の文明の間に出現する可能性があります。

ハーメネイー師はこのように述べています。

「一部のヨーロッパ諸国では市民をイスラム教徒に対する諜報活動に向かわせる法が制定されていると聞く。こうした行動は圧制的なもので、すべての人が圧制は、好む好まざるとに関わらず、自らに返ってくる性質があることを知っている。その上、イスラム教徒はこのような恩知らずな対応を受けるべきではない。西の世界は数百年前から、イスラム教徒を良く知っている。西側の人々はイスラムの地で客人となったとき、主人の富に目をつけた。次にイスラム教徒を受け入れたとき、イスラム教徒の業績と思想を享受した。多くの場合、イスラム教徒から親切と忍耐以外のものを目にしなかった」

 

各社会における明らかな暴力とテロ行為の出現には、その行動に応じた土台が整えられる必要があります。ここで次のような疑問がわいてきます。西側で暮らしていた若者たちが、どのようにしてテログループに騙され、間違ったイデオロギーの非人道的な汚れた目的のために、自国の市民に対して自爆行為を行おうとするのでしょうか?

 

その最大の理由の一つは、彼らへの多くの差別、不平等な行動に対し、抗議を表すことにあります。差別や不平等は社会への憎悪を生み出し、機会があれば顕示されます。西側の産業・経済革命の結果、人種や構造、宗教的な差別により、これらの国の社会の様々な分野で不平等が生じ、市民にアイデンティティの問題が生じているのです、

 

最高指導者は西側の若者にあてた二通目の書簡の中で、西側の暴力の根源を探り、このように述べています。

「その一方で、なぜヨーロッパで生まれ、その環境の中で思想や精神を養った人々が、このようなグループにひきつけられるのかと問うべきだろう。戦場に1,2度行った人々が突然過激になり、同胞に銃弾を浴びせるということが信じられるだろうか?暴力にまみれた環境の中で、長い間不健全な文化の養分を吸ってきた影響を絶対に忘れるべきではない。これに関して包括的な分析を行うべきだ。その分析は、社会の明らかになっている、また隠れた汚れを見出すものだ。おそらく産業的、経済的発展の中で、不平等や、時に法的、構造的な差別を受けて西側社会の一部の人々の中に植えつけられた深い憎悪は、精神的な問題を作り出し、それらは時に病的な形で現れる」

 

 

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