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2015/12/21(月曜) 18:45

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(5)

欧米諸国の一般の若者たちに向けて(5)

イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、2通目の書簡の中で、欧米諸国の若者たちに語りかけました。ハーメネイー師の1通目の書簡はおよそ10ヶ月前に出され、世界的な反響を呼びました。1通目の書簡で最も重要だった事柄は、コーランや預言者ムハンマドの慣習を直接参照することで、純粋なイスラムを知るための探求を行うよう呼びかけることでした。

 

ハーメネイー師の2通目の書簡も、若者に対して語りかけています。ハーメネイー師は若者の清らかな本質を信じ、次のように記しました。「私はあなた方若者たちが現在の混乱から学び、未来を作るための新たな道を探り、西側を現在の地点に至らしめたわき道の防壁になることを信じている。」

ハーメネイー師は一通目の書簡で、西側諸国の若者に対し語りかけ、次のように記しています。「私が語りかける相手は、あなた方若者たちである。それは私が、あなた方の両親を気にかけていないためではない。そうではなく、私はあなた方の国家や国民の未来が、あなた方の手の中にあると考えており、あなた方の真理を探りたいという感情が、より強く意識的なものであることを感じているためである。また、こ の書簡の中で、私はあなた方の政治家と政府関係者に語りかけることはない。なぜなら私は、彼らが意図的に、政治の道を、誠実さや正しさという道から切り離 していると信じるからである。」

ハーメネイー師は、今世紀における最大の革命の指導者です。イスラム教徒による革命は、すべての覇権主義勢力に抵抗し、宗教的な価値と独立を力強く防衛しました。イスラム革命の勝利と、そのおよそ40年間の継続は、宗教的な民衆運動に関する既存の定説を覆しました。イランは現在、地域において否定できないほどの影響力をもっており、世界の大国はこれを容易に無視することができません。しかしながら、なぜハーメネイー師は西側の政府関係者に話しかけず、欧米諸国の若者に向けて語りかけているのでしょうか。

外交においては、いわゆる「伝統的な外交」と「一般的な外交」という言葉が昔から使われています。しかし、今世紀、「若者による外交」という新たな種類の外交が現れています。伝統的な外交とは、行動や義務が含まれており、昔から各国の外務省や大使館がほかの国との関係に関して行う業務です。また、一般的な外交は、より広い概念を持っており、伝統的な外交にむけて国家の雰囲気を整えるための計画を含みます。しかし、今日において、若者による外交とは、何を意味するのでしょうか。

若いころの価値ある特性は、常に心理学者や思想家に注目されています。若者による外交の活用は、若者に特有な精神状態により、大変重要な文化的手段とみなされています。専門家は、若者の精神は保守的ではなく、むしろ革新的だと考えています。若者は理性を持っているとともに、熱意にあふれています。今日の意味での若者による外交は、政府の目標において若者のエネルギーを利用しようとしています。

イギリスは、大学において、大学生などの若者の力を利用することで、実験的な形で若者による外交を始めた最初の国です。イギリスの積極的な学生は、若い時代の熱意やエネルギーを利用して、留学生がイギリス政府によいイメージを抱くよう努力しました。これによって留学生は自国に帰ったときに、イギリス政府のための演説者とみなされたのです。

そのほかのヨーロッパ諸国も、このような計画を歓迎し、さまざまな形で若者による外交を開始しました。フランスはほかの人を助けようとする一部の若者の熱意を利用し、象徴的な形で、旧植民地国で人道的な業務を行おうとしていました。これは、できる限り植民地政策の苦い記憶を、人々の意識から抹消することを目的としていました。

いわゆる、今日の意味での「若者による外交」は、各国政府の目的を果たす手段として若者のエネルギーを見ています。しかし、若い世代に期待すべきことは、それがすべてなのでしょうか。

欧米の若者に向けたハーメネイー師の書簡は、若者による外交の新たな時代を開くことができます。ハーメネイー師の2つの書簡にこめられた精神は、若い人々に考えることや気づき、真理の探究を呼びかけています。ハーメネイー師はこの2つの書簡で、人間の真理を求める本質に向かって語りかけており、若者のそれは、ほかの人々よりも輝いており、また清らかです。彼は若者に対して、神から与えられた能力を利用し、世界を平和と相互理解、そして、抑圧に対する嫌悪や公正さなどの人間の崇高な価値観に導くよう求めているのです。

すべての生物、特に人間にとって、若年時代は一生のうちで最高かつ最も重要な時期とみなされています。まさにこの時期、人間は自分の将来を決定することが可能です。いつの時代も、若者は注目され、さまざまな活動により、社会で影響ある役割を果たします。若者はまだ、不平等な環境の中に深入りしておらず、彼らには正義を求める性質や抑圧されている人々への支持が、強い形で現れています。若年期とは、努力、活動、喜びの時期であり、若者はすぐに真理に心を寄せ、大胆に行動します。もし、彼らが何かしらに真理を見出したなら、それを確立するため、抵抗することになります。

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コーランの見解によると、若者はそのほか、勇気や勇敢さという特性を持っています。これらの特性は、完全な人間の性質であり、その性質はたいてい若者の中に現れています。このため、預言者ムハンマドの教友には常に若者が存在していました。預言者ムハンマドは、次のように語りました。

「若者に関して、私はあなた方に善良であることを推奨する。彼らの心は何かに染まっていることが少なく、美徳をより受け入れる心がある。神の恩恵により人々に吉報を与え、責め苦を恐れさせるため、神は私を預言者として遣わした。若者は私の言葉を受け入れ、私に対して善意の約束をしたが、高齢の者たちは私の呼びかけを受け入れるのを拒否し、反対している」

コーランは預言者ムーサーに信仰を寄せた人々について、第10章、ヨナ章ユーヌス、第83節で次のように語っています。「はじめのうちは、部族の若い者たちを除いて、フィルアウンやその周辺のものたちから拷問を受けるのを恐れて、誰もムーサーを信じなかった」 この節では、2つのことが理解できます。第1に、若者たちが年長者よりも先に宗教を受け入れたこと、第2に若者は宗教を受け入れたことで拷問を受けることを恐れていたにもかかわらず、宗教を棄てるつもりはなかった、ということです。

イスラムの教えによりますと、人間はどの年齢においても尊い存在であり、また、年長者に敬意を払うことに関する伝承は数多く存在します。預言者ムハンマドは、次のように語っています。エコー:「あなた方の周囲の年長者の存在は、あなたに対する神の慈愛を大きくし、恵みを広げる」つまり、高齢者を無意味で利益のない存在とすべきではないのです。なぜなら、彼らは経験による宝であり、多くの場合において学識ある学者だからです。しかし、若さは、改革や建設の貴重な機会として、コーランや言行録で強調されており、より多くの若者に肯定的な変化や改革をもたらします。

ハーメネイー師は、イスラムの人格を形成する教えにより、そして国の将来を決定する上での若者世代の代え難い役割を知り、さらに人間の清らかな天与の性質を信じ、終わりを迎えている世代にではなく、始まりを迎えている世代に自分のメッセージを送っています。ハーメネイー師の欧米諸国の若者に向けたメッセージは、人間的、宗教的な視点による世界的な動向の解釈に集中した上で、新たな世代の人々に思想的な対話の扉を開いており、このことは学者、重要な人物、政治家、イスラム機関にとってよい模範となっています。

ハーメネイー師は西側諸国の若者に向けた書簡の中で、次のように記しています。「私はあなた方若者に対して正しい理解と深い見方、苦しい経験を用いることで、イスラム世界との正しく栄誉ある交流の土台を築くよう求める。そうした場合、それほど遠くない将来に、このような礎の上に建てられたものは、その建造者の上に信頼の陰を投げかけ、治安と安定の温かみを彼らに贈り、明るい将来への希望の光で世界中を照らすだろう。」

若者による外交とは、ハーメネイー師が開始した事柄の一種であり、同じような物の中でもより高い目標を目指しています。この書簡の一文一文には、開明的な思想や、覚醒し、知ることへの呼びかけが含まれています。ハーメネイー師は各国の国民に強いられた苦しみを指摘し、若者に現代の世界の現実に対する正しい解釈と、よりよい未来を作るための方法の発見を呼びかけています。このような外交において、若者は、政府の目的を推進する道具とみなされるのではなく、政府や社会が悪い結末に進まないように方向を修正する力として、注目されているのです。

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