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2009/10/05(月曜) 23:48

11.イランの楽器⑩ダフ

本日は力強く軽快なリズムを生み出す枠太鼓、「ダフ」についてお話することにいたしましょう。

 

ダフはいわゆるフレームドラムの一種です。直径60センチから70センチほどの円形の木枠にプラスチックあるいは皮を張った片面タイコで、両手の手のひらで支えながら叩いて音を出します。枠の裏には無数の金属製の輪がつけられており、縦に振ることでジャラッという金属音を出すことが出来ます。同系統の打楽器は世界各地に存在し、タンバリンなどはその最も有名なものとしてあげられます。またダフ、ドフとよばれる、同じ形を持つ楽器はアラブ諸国にも存在します。それではまずダフの音を聴いてみましょう。

 

今お聞きになった音楽はハリーフェ・キャリーム・サフヴァティによる、イラン西部のコルデスタンに伝わる古い神秘主義の歌です。ダフは音楽演奏というより、もともと地方の神秘主義的な集会や儀式の為に使用される楽器で、ゼクルと呼ばれる詠唱とともに特定のリズムを打ち鳴らすためのもので、他の楽器が絡むことはありませんでした。ダフ奏者がイラン音楽のアンサンブルに参加するようになったのはごく近年の革命後になってからで、それまでダフという楽器はいわゆるイラン古典音楽の楽器として扱われては来なかったのです。

 

革命後のイラン伝統音楽シーンは、ダフの参加により大きく変わりました。ダフが参加することで、イラン伝統音楽はこれまでになかったグルーヴ感やスピード感を持たせることに成功したのです。力強く、かつ軽快なリズムを叩きだせるダフ最大の特性こそが、伝統音楽における新しい表現の獲得に大きく貢献したことは言うまでもありません。その例として、最後にカームカール・グループによる演奏をお聞きいただきましょう。ダフ演奏はビージャン・カームカールです。

 

 

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