世界の情勢 http://japanese.irib.ir Fri, 20 Oct 2017 16:09:09 +0900 ja-jp 危機に直面しているシリアの女性 http://japanese.irib.ir/component/k2/item/36079-危機に直面しているシリアの女性 http://japanese.irib.ir/component/k2/item/36079-危機に直面しているシリアの女性

情勢不安が始まる以前は、シリアの女性の状況は、ほとんどのアラブ諸国の女性と比べて、まだよい方だったといえます。2005年、シリアの政府高官が過去と比較して、より解放的な政策を実施し、これにより、シリアの女性たちは様々な分野でふさわしい役割や立場を担うようになりました。現在も、シリア国民議会の250議席のうち、32議席が女性議員となっています。こうした中、カタール、サウジアラビアなど一部のアラブ諸国は、国民によって選ばれた議員が存在しません。

しかし、残念ながら、西側政府やアラブの同盟諸国の陰謀により、危機的な情勢がシリアを覆い、多くの悲劇がシリア女性を襲っています。衝突により、女性や子供を含む多数の民間人が殺害され、あるいは負傷していると同時に、多くの女性や少女がテロリストの性的暴行の犠牲となっています。この非人道的な行為による悲劇は、多くのニュースで伝えられています。国際機関もこうした性的暴行や残虐行為に対して、ただ一部の報告を発表するだけであり、これらの悲劇に対する傍観者でしかない状況です。

ごく限られた報告のうちの一つに、アメリカに本部を置くNGO、IRC・国際救助委員会による「地域的な危機、シリア」というタイトルの報告がありますが、この報告ではシリアの内戦の中で、同国の女性に対する大規模な暴行が行われていることが伝えられています。この報告によると、女性が、武装した個人やグループによる暴行の犠牲者となっている、とされています。

多くの女性は国際救助委員会のインタビューの中で、「この種の暴行はたいていの場合、衝突が発生している町の公共の場や街頭で行われている。また一部のケースは、武装したメンバーが民家を襲い、家族の目前で行われていると語っています。

この報告によると、少女を含む240人の女性がヨルダンやレバノンのシリア難民キャンプでインタビューを受けており、彼女らは、「シリアの反体制派の武装組織は検問所で、あるいは避難する途中の道中で、避難民らに夜襲をかけ、女性を拉致し、彼女らに暴行や拷問を加えている」と述べています。国際救助委員会は、「シリアでの、女性に対する性的暴行は、反体制派テロリストの戦略的な措置の一つに変化している」としています。

昨今のシリアにおける情勢不安の要因となっているのは、最も過激な原理主義、サラフィー主義者たちです。彼らがシリアに来た目的は、アメリカ、サウジアラビア、カタールから資金援助を受け、シリアのアサド政権を消滅させ、犯罪や衝突を生み出すことにあります。彼らはシリアの密入国と人々の殺害を行うために、様々な主張を発しています。また、現政権に反対するシリアの人々を助け、人々を圧政的な政権から解放し、シリアのアラヴィー派を壊滅させるといった口実を設け、シリアに入国しています。しかしサラフィー主義者がここ2年間、シリアの人々を助けないばかりか、残虐で非人道的な犯罪行為を行っているのは明らかです。シリアの軍人や民間人を無残に殺害し、女性に対して性的暴行を加える行為は、サラフィー主義者の犯罪行為のごく一部に過ぎません。

シリア女性に対する性的暴行が行なわれている一方で、ワッハーブ派のサラフィー主義者は女性に対する暴行を許されざる大罪とし、この罪を犯した人々に死刑を宣告しています。ワッハーブ派は、イスラム教が特別な事例において、両者が満足する場合、合法であると認めた一時婚という天啓の定めですらも、正しいことではないとしています。サラフィー主義者はイスラム教徒、とりわけシーア派が一時婚を聖なる法で認められているものとしていることから、繰り返しシーア派を軽蔑しており、シーア派イスラム教徒に対して許しがたい侮辱を広めています。

興味深いのは、サウジアラビアの過激派法学者で、シリアの体制に反対しているムハンマド・アルアリーフィーが最近、法令を出し、その中でシリア反政府派の武装組織に、シリア女性との数時間の結婚を合法化したことです。アルアリーフィーは、14歳以上のシリア人の少女に対し、このファトワー=教令が適用され、シリアのテロリストたちを一時的に結婚させようとしました。もっとも、この法学者が、スンニー派では禁忌と見なされている習慣を認めるこの教令を、シリアの反体制派武装テロリストの性欲を満たすためだけに出したこと、そして実際のところは、サラフィー主義者の不名誉を緩和すべく、彼らの行っている性的暴行に宗教色を与えた、ということは、誰の目にも明らかです。

少し前にも、国連人権委員会の支援団体が、トルコ国境の難民キャンプで、トルコ軍兵士がシリア人女性に対して性的暴行を行ったことを明らかにしました。この由々しき事件は、初めて公表されたニュースではありません。昨年にも、これに類似したニュースが多く伝えられ、その被害者の一部は身元をあかさなかったものの、シリアのテレビでこの事実を暴露しました。この国連機関の報告によりますと、およそ2万9千人のシリア難民がトルコの難民キャンプで生活しており、報告文書が作成されるまでに、800件の女性への性的暴行が行われたということです。シリア難民の大部分は、国境付近の町に住んでいた人々であり、反体制派武装勢力の攻撃や、これらのグループとシリア政府軍の衝突に不安を抱き、住む家を捨てて避難しています。西側諸国や、アラブ諸国そしてトルコ政府は、シリアの反体制派武装勢力の最も重要な支援者であり、暴徒に武器を供与し、シリアの情勢不安の激化の原因となっています。彼らは人道面での悲劇、とくに少女を含むシリア難民女性に対するトルコ軍兵士の暴行事件については、沈黙を守ったままでいるのです。これらの暴行の被害者の女性の一人は、次のように語っています。

「ある人々が、『トルコに行くシリア人にはすべて、トルコの市民権が与えられる』と宣伝していました。トルコ入りした初日、私たちはあるトルコ領内の難民キャンプに連れて行かれ、水や食料など必要なものを与えてくれ、2日目まではこのようにして過ぎ、私たちはここで新しい生活をすぐに始めるという希望に溢れていました。しかし、トルコの武装メンバーが私たちの元に来て、私たちの目の前で人生で最大の悪夢を展開したのです」

シリアの抵抗精神溢れる女性は、あらゆる問題や治安の悪さにもかかわらず、現在も侵略者に抵抗するために、活動しています。

このような女性による措置の一つとして「シリア女性献身教練基地」というものがあり、志願制による軍隊への勧誘を行っています。この基地では自動小銃、手榴弾の使用法、反体制派の検問所の攻撃と、自動停止制御、軍事作戦の実行や軍事的な技術を女性に教えています。この軍事的な教育機関はシリア中部の町ホムスで最初に設立され、18歳から50歳の女性の志願者に対する教練活動を行っています。女性の武装グループがこの基地の入り口で警備に当たっており、その他にも、町の検問所でも、女性の武装グループが通行車両を検問しています。

アビール・ラマザーンさんという40歳の女性は、この基地で訓練を受けました。彼女は次のように語っています、「武器をどのように扱うかを学ぶ前は、自宅に一人でいる勇気がありませんでした。家が襲撃されるのを恐れていたからです。私は軍事的な訓練を受け、自分と自分の国を守るために志願しました」。

志願者の教育を担当する、ナアダー・ジアジアさんは、次のように語っています、「これは普通の戦争ではありません、今回の敵は、今までとは違い、武装した隣国の人々や近所の人々、あるいは我々の家族です。彼らはシリア人を殺害しています。これは危険な戦争なのです」。

シリアのテロリストによる抑圧に対し、アラブ諸国およびアラブ人とそれ以外の女性人権活動家が沈黙していたことは、決して正当化できないものです。暴徒による無残な殺戮や侵略行為と、人権擁護を主張する政府や機関の意味ありげな沈黙は、現代において人間性の衰退を示す証なのです。

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世界の情勢 Wed, 27 Mar 2013 16:37:54 +0900
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