2012/07/04(水曜) 23:16

北朝鮮は変わるのか?

北朝鮮は変わるのか?

IRIBホセイニー解説員

北朝鮮のキムジョンウン労働党第一書記が、一部の制限をなくそうと努力している。ABCニュースによれば、そうした制限には、携帯電話の利用、女性の服装、禁じられてきた一部の食品の摂取などが含まれるということだ。
情報筋によれば、北朝鮮国営テレビから、キムジョンウン第一書記が、ピザやハンバーガーを出すレストランを視察している様子が映し出されたことは、一部の制限の解除と共に、この国の変化の兆しと見ることができる。この情報筋によれば、北朝鮮ではこれまで、西側寄りの表れである、これらの食品の摂取や販売が禁じられていた。
この中で、西側のメディアは、これまで同様、北朝鮮がアメリカをはじめとする西側諸国の政策に同調するような北朝鮮の変化を取り上げ、それを、西側の文化を広めるためのプロパガンダとして利用している。これに対し、中には、若き北朝鮮の指導者、キムジョンウンが、北朝鮮建国の祖である祖父、キムイルソンに従い、優しい父親のような姿を見せようとしているとする声もある。それは、北朝鮮の多くの人に、1970年代のよき日々を思い起こさせるものである。北朝鮮は当時、冷戦時代の特異な状況と旧ソ連からの支援により、経済的にも繁栄し、人々は今よりもずっと豊かであった。
しかし、この状況は、冷戦後、ソ連からの支援が絶たれ、アメリカによる制裁が始まり、例年の干ばつにも見舞われた後で悪化し、現在は、非常に困難な経済状況にあり、食料支援を強く必要としている。近年、中国の指導者は、北朝鮮政府に対し、中国に倣った改革を行い、経済復興への歩みを遂げるよう働きかけているが、こうした努力は、金正日総書記時代、この国の政治的主権が脅かされることへの懸念から、真剣に注目されず、初期の段階で停止してしまった。
しかし、金正日総書記の死後、息子のジョンウン氏が指導者となってからは、彼がスイスに留学していた経験もあることから、多くの専門家は、彼が中国式の改革に再び注目し、その方向に向かうだろうと考えている。多くの専門家は、ミャンマーの改革の肯定的な影響に触れ、「北朝鮮も、かつて中国に大きく依存していたミャンマーに倣い、この国と同じ道を歩む可能性がある」としている。
こうした中、キムジョンウン氏の立場からも明らかなのは、彼が、国内の経済基盤の強化を求めており、それを、この国の人々の生活の改善や今後の権力の回復の唯一の道であると見なしている、ということだ。キムジョンウン氏が、今月初めの会合で、2万人の北朝鮮の子供たちに語りかけた演説の内容がそれを示している。キムジョンウン氏は、この会合で、「将来の成功した力強い北朝鮮は、あなたたちのものだ。北朝鮮は、最強の国となり、そこにある家には喜びが溢れ、誰もがバランスの取れた生活を送っていることだろう」と語った。
アメリカとその同盟国による敵対的な対北朝鮮政策を考慮すると、北朝鮮の若き指導者が、どの程度まで、この国の経済復興と改革をスムーズに進めることができるかには、大きな不安が残る。だが、明らかなのは、北朝鮮での変革は、現状において強く必要とされることであり、北朝鮮の指導部が取り組むべき問題となっている。

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