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2013/05/08(水曜) 23:12

「イスラム法学者とイスラムの目覚め」国際会議

「イスラム法学者とイスラムの目覚め」国際会議

テヘランで、先頃、「イスラム法学者とイスラムの目覚め」と題する国際会議が開かれ、世界80カ国からイスラム法学者ら700名が出席しました。この会議は、青少年、女性、詩人、大学教授らの会議を含む「イスラムの目覚め国際会議」の継続として開かれました。イスラムの目覚めは、中東・北アフリカのイスラム教国でのここ2年間における人々の運動につながった思想の基盤と一致するものです。

 

「イスラム法学者とイスラムの目覚め」会議は、以前の会議と比べて、更なる重要性を有していました。この重要性の主な側面を、イスラムと結びついている目覚めの運動の本質の中に見出すべきでしょう。このため、イスラム法学者は、他の社会階層と比べて、イスラムに関して多くの知識を有している指導者として、イスラムの目覚め運動を生じさせ、導く上で、特別な地位や役割を持っているのです。

イスラム法学者とイスラムの目覚め会議は、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師の演説によって開幕しました。ハーメネイー師はその演説で、イスラムの目覚めの運動にもたらされる損害と、この動きを導く上でのイスラム法学者の役割の議論について触れました。ハーメネイー師は、イスラムの目覚め運動の重要性について、「今日我々の目の前で起こっている事柄、聡明な人間が否定することのできない事柄は、現在、イスラムが社会的、政治的な関係の中に置かれ、世界の出来事の決定的な要素の中心に明らかに据えられ、人生や政治、政府、社会的変化に関して新たな眼差しを提示している、ということである」と述べました。

ハーメネイー師は、会議に参加したイスラム法学者、そしてイスラム世界のすべてのウラマーに対して、「北アフリカのアラブ諸国での政治的、革命的な出来事が世界的基準で据え置かれたのはこれが初めてのことである。それ自体、将来起こるであろう大きな真理の吉報をもたらすものである」と述べています。

2011年12月から、イスラムの運動が興りました。チュニジア、エジプト、リビアといった国でのイスラムの目覚めの動きは、これらの国の独裁政権を打倒することになりました。イエメンなどの一部の国では、西側の政府が、サレハ大統領を辞任させ、彼の統治体制を維持することで、体制転覆を阻止しました。バーレーンや中東のその他の王政の国でも、西側の政府は、これらの国を支配している政権を支援することで、イスラムの目覚めの動きを妨げようとしました。バーレーンでは、西側の政府が、基本的権利や自由、差別の撤廃を求める人々を弾圧するために、明らかな形でハリーファ政権を支持しています。

この2年半、中東・北アフリカ諸国で起こった抗議運動の原点に注目すると、この運動が、西側政府が「アラブの春」と呼ぶものとは異なり、実際、イスラムの目覚めであることがわかります。ハーメネイー師は、これに関してテヘランの会合で、次のように述べています。

「覇権主義陣営の報道官は、"イスラムの目覚め"という言葉を口にするのを控え、それを恐れている。イスラムの目覚めは、今、イスラム世界のほぼ全体にそのしるしが見られるような事実であり、その明らかなものは、イスラムの威信を回復させ、覇権主義国の高慢な圧制者の真の姿を暴き出そうとする人々、特に若者たちの熱情である。覇権主義国は、200年以上、イスラムや非イスラムの東の国々で、残虐な行為を行い、文明や文化というベールによって、各国の国民の存在を冷酷で侵略的な覇権主義にさらした」

ハーメネイー師は、イスラムの目覚め運動を非常に大規模なものであるとし、「北アフリカの数カ国でのその成果に注目すると、すべての国を将来、偉大なる結果に導くことを保証するものだ」と語りました。

イスラムの目覚めにより、独裁政権が転覆した国々で、私たちは二つの流れを見ることができます。一つは、イスラム法に基づいた政府の樹立に向けた、イスラム同胞団といったイスラム系グループの努力です。もう一つは、世俗主義やサラフ主義者を支持することで、政治的な行き詰まりを作り出すための外部からの動きです。ペルシア湾岸の首長国の支援金はアメリカを始めとする西側諸国の目的に貢献するものです。実際、アメリカはこれらの国の政治的な地図や、革命に占める政治的な空気を変えることで、これらの革命を停止し、それが他の地域諸国に広がるのを妨げようとしています。その一方で、これらの革命に表面的に同調することで、それらをコントロールして西側に反する形を取らないように行動しようとしていました。

アメリカとその西側の同盟国の最も中心となる政策の一つに、反独裁、反植民地主義の運動に逸脱を生じさせる中で、イスラム諸国で部族や宗派の対立を煽るということがあります。イスラム法学者は、こうした敵の政策を退ける上で影響力を有しています。イスラムの歴史において、宗教の法学者と社会の精神的な指導者らは、利己的な独裁政権の圧制に対抗し、植民地主義の大国に対して抵抗する上で、最大の役割を果たしてきました。こうした大きな影響力は、とくにここ200年、それまで以上に明らかになり、現代において、考慮に値するものとなっています。実際、イスラム法学者、とくにシーア派の法学者は、常に、圧制に対する社会運動、蜂起の先頭を切ってきました。

ホメイニー師が率いたイランイスラム革命は、こうした運動の明らかな例と見なされています。現在、イスラムの目覚めの運動も、宗教的な指導者の存在を必要としています。この重要性は、次のようなことから明らかです。それは、イスラムの目覚めが興った一部の国々で、凝り固まった法学的な基盤、あるいは誤った信条のために、法学者が運動の中で第一の指導者として主要な役割を担わず、また一部は、前の独裁政権の支持者として教令を出し、人々を運動から引き離しさえしていたという事実です。しかしながら、現在、圧制的な為政者に対する蜂起の合法性は、ほぼ明らかになっており、蜂起の正しい導きは宗教の法学者の手に戻り、覇権主義勢力は運動を逸脱させるために、宗教的指導者の欠如を悪用することができなくなっています。

2日間にわたって行われたイスラム法学者とイスラムの目覚め会議の最終宣言では、こうした点が強調されました。この宣言の第4条にはこのようにあります。

「イスラム世界の法学者や思想家の重大な義務は、現状において、イスラムの目覚めの法学的、合法的、またコーランに基づいた理論的な明示、その純粋な目的と理想の普及、この人々の運動を逸脱させようとする過激な思想への対抗である。このことは、唯一継続的な努力によってのみ、実現されるであろう」

また第5条では、凝り固まった思想への対抗について触れられており、このように強調されています。

「イスラム法学者・ウラマーは、凝り固まった思想や表面的な思想に対抗すると共に、新世代を教育し、彼らの中に科学的な自尊心や自負心を生じさせ、さらに曖昧な点や、イスラム社会の新たなニーズ、とくにイスラムの目覚めの運動を形作る上で決定的な役割を果たしている若者や女性のニーズに応えるために、心を浄化し、科学的な能力を新たなものにすることに更なる注目を注ぐべきである」

第6条には、イスラムの様々な宗派間の団結の重要性が説かれており、次のようにあります。

「明らかに、団結は勝利の秘訣、成長と向上の源であり、分裂はイスラム共同体の運動が失敗する最大の要因である。宗教的な指導者、イスラムの宗派、グループは、イスラム社会の成長の要因となりうる思想信条の違いを受け入れると共に、こうした相違が、敵が望む政治的対立や戦争、同胞の殺害に代わることのないようにしなければならない」

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