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2013/01/06(日曜) 23:36

ロシアとアメリカの新たな軍拡競争

ロシアとアメリカの新たな軍拡競争

アギーギー解説員

ロシアの国防省のある高官が、「世界のパワーバランスは崩れている」と語っています。ロシアは世界のパワーバランスを刷新するために、自国の軍備を最新鋭のものに切り替えようとしています。ロシア国防省・社会評議会のコロチェンコ議長は、ロシア国営ラジオ・ロシアの声のインタビューで、「ロシアは軍や艦艇の装備を最新鋭のものに切り替える広範な計画を立て、毎年、このために数百億ドルを支出している」と述べました。

 

専門家たちは、このロシア国防省の高官の表明が、2つの大国、アメリカとロシアの間の新たな軍拡競争が開始し、核競争に発展する原因となる、と考えています。冷戦末期には、この両国は軍備を縮小しようとしている、と考えられていましたが、ロシアとアメリカ両国の措置や、このような表明が政府関係者から出されたことから、今年はロシアとアメリカの軍拡競争、特に核競争が再開されることが明らかになっています。アメリカとロシアは世界のおよそ90%の核兵器を保有しています。ロシアが世界におけるパワーバランスについて発言するとき、実際にはアメリカとの新たな軍拡競争の為の準備を行っています。プーチン大統領は、「ロシアは、核を保有する大国がこれまでに使用した経験のない、新世代の軍備を手にいれた」と語りました。この表明はアメリカのミサイル防衛システムに関する措置への反応でもありました。ミサイル防衛システムをめぐる深刻な対立に着目し、NATO・北大西洋条約機構とロシアは2010年ポルトガルの首都リスボンで開催されたNATO首脳会合で、双方が協力することを合意しました。こうした中、今後、協議の結果はさらに行き詰まることになるでしょう。その理由は、アメリカ政府がロシアに対して、法的な保障をあたえようとしないことにあります。ロシアは、ヨーロッパのミサイル防衛システムがロシアの戦略的な力の抑止を目的にしたものにならないよう、アメリカに対して求めています。一方で、ロシアは世界各地、特にアメリカが戦略的な利益を持つ地域における、アメリカの干渉や影響力を強く懸念しており、これに対して反応を示すことが必要であるとしています。実際、アメリカとロシアの対立の原因となっているのは、戦略的な利益であり、軍拡競争もこの一部であると考えられます。最後に、次の点を指摘しておく必要があります。それは、ロシアは軍備の最新鋭化を強調してはいますが、アメリカと同じように地域の衝突に直接介入し、衝突を地域外にまで拡大するつもりはない、ということです。

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