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2016/03/29(火曜) 22:17

国際石油市場を破壊するサウジアラビア

国際石油市場を破壊するサウジアラビア
安価な石油が産油国の経済に打撃を与えています。                      

アミーンザーデ解説員

国際石油価格は2016年、1バレルおよそ40ドル、あるいはそれ以下でした。原油価格は2014年からおよそ75%下落し、1バレル140ドルからおよそ30ドルになりました。ヨーロッパのメガバンク、フランスのソシエテ・ジェネラルは、アメリカや新興国の市場における需要が一定であるにもかかわらず、世界での原油の余剰生産は続くだろう、としています。

サウジアラビアによるOPEC石油輸出国機構の割り当て以上の生産と需要を超えた供給は、石油市場に打撃を与えています。アメリカに次ぐ第二位、第三位の産油国であるサウジアラビとロシアは、数ヶ月前に、生産枠を拡大せず、前の年の1月の生産量に減らすとしていましたが、いまだにそれを減少させていません。

アメリカの新聞ワシントンタイムズは、国際石油市場に影響を及ぼすためのサウジとロシアの合意は何の成果も挙げていないとしています。一部の専門家は、世界最大の消費国のひとつである中国での石油需要の拡大にもかかわらず、この国では懸念すべき経済の低迷が存在するとしています。中国経済の停滞の継続は需要を低下させる危険性があります。

原油価格の低下により、コストのかかるシェールオイルの生産者もまた、深刻な打撃を受けており、その生産を停止さえしました。

ピーターソン国際経済研究所は、先月、この賭けの勝ち負けは、サウジアラビアが考えていたよりも危険なものだとしました。この研究所は石油政策におけるサウジアラビアの間違いを指摘し、その報告の中で、「イランの核合意におけるサウジアラビアの賭けもまた、おろかなものだった」としました。この合意はイランの石油市場への参入の予想をもたらしました。イランは2012年から制裁により、石油市場から遠ざかっていましたが、現在状況は変わり、この市場におけるイランの存在感はここ数十年で最も強くなっています。サウジアラビアの関係者は、原油価格の急落が、イラン経済に打撃を与えることを期待していました。

現在、ペルシャ湾岸のアラブ諸国を脅威にさらしている最大の危険は不安定な石油市場です。石油のアナリストによれば、この状況の政治的な影響は、サウジアラビアやクウェートといった国々にとって経済的影響以上に破壊的なものだということです。ペルシャ湾岸諸国は、軍事計画に数十億ドルを費やしていますが、これらの国は崖っぷちに立たされており、サウジアラビアの拡張主義政策に追従するなら、自らもそれから生じる危険に直面することを覚悟すべきなのです。

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