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2016/04/02(土曜) 20:08

核テロに関する世界の指導者の警告

核テロに関する世界の指導者の警告
世界各国の指導者が、核テロの脅威の拡大に関して警告を発しました。

ミールターヘル解説員

アメリカ・ワシントンの核安全保障サミットに参加した世界の指導者およそ50人が、1日金曜、この会議の最終宣言で、「核テロから生じる脅威の拡大は懸念すべき問題だ」と強調しました。この最終宣言では、「核テロの脅威は国際的な安全に向けた基本的な問題のひとつと見なされ、それから生じる脅威は絶えず拡大している」とされています。

核安全保障サミットに参加した国の指導者は、「核兵器や放射性物質が政府系以外の機関に渡り、それが悪しき目的のために使用されるのを阻止するために、多くの措置が講じられるべきだ」と強調しました。

核テロは最も新しく、危険な形のテロとされており、その発生の可能性は世界で懸念を引き起こしています。核テロは個人や政府に対する核兵器や核物質の使用の管理、核施設や核物質に対する違法な行動を含みます。このため、国際的な文書では、核テロの定義は単に核を使用した暴力、あるいは政府や個人をその使用で脅迫することに留まらず、核物質や核兵器の製造、保有、購入、売却、密輸、使用、さらにはその要求を含むものとなっています。

テロ組織、とくにISISの活動の拡大に注目すると、現在、このグループの核物質の獲得とダーティーボム・汚い爆弾の製造がこれまで以上に現実味を帯びています。ダーティーボムはスーツケースの中に収められる大きさで、その爆発により放射性物質が拡散し、死にいたる影響を及ぼすことができる爆弾と言われています。これに関して、アメリカのオバマ大統領はISISの核攻撃の脅威に関して警告を発し、核の安全を強化するため、できるだけの世界的な協力を求めています。

重要な点は、核テロの論議が重要になっているものの、実際、世界レベルでの核の安全は現在、テログループ以上に、核安全保障サミットに参加した核保有国による脅威にさらされているということです。NPT核兵器不拡散条約など、核兵器を削減するための国際的な措置にもかかわらず、核の大国はこれまで同様、核兵器の改良を追い求めています。

こうした中、ストックホルム国際平和研究所の報告によれば、核兵器を保有する5カ国は、核兵器やその打ち上げシステムを配備、製造していたり、あるいはこれを実行しようとしています。これらの国、つまりアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスは、核兵器を無期限に保持しようとしています。こうした中、これらの国を含むNPTの署名国には核兵器の廃絶に向け歩みを進めることが義務付けられています。

核兵器保有国は実際自国の核兵器を廃絶するつもりはほとんどないようです。これらの国の核兵器改良の長期的な計画は、核兵器が彼らにとって、国際的な力の基準になっていることを示しています。こうして世界には今も核兵器が存在し、それは削減されるどころか、改良され、新型のものがこの兵器庫に加えられ、その結果世界の安全や平和は脅迫されているのです。

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