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2015/04/22(水曜) 22:32

トーマス・カーライルが見る預言者ムハンマド

トーマス・カーライルが見る預言者ムハンマド

歴史の一時期に、イスラムの輝ける太陽が昇り、神の最後の預言者が現れたことは、人類史において重要な転換点と見なされており、現代文明が発展を遂げる中、その数多くの痕跡や業績を目にすることができます。こうした業績の一つに学問の成長と発展があります。その学問は、イスラム文明の中心、あるいはその周辺で成長を遂げ、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、その他のヨーロッパ諸国に伝わり、その後世界に広まりました。

多くの歴史学者や研究者が、「イスラムの預言者が神から遣わされ、彼の天啓の宗教がもたらされることがなかったならば、ローマ、エジプト、ペルシャなどの古い文明は、現代の文明に結びつくことはなかっただろう」としています。彼らは、歴史的な証拠に基づいて、イスラムの預言者を人類文明の優れた人物の一人とみなしているだけでなく、イスラム教の無数の優れた点のために、それが世界的に広まったとしています。

前回の番組では、イギリスの思想家、ジョン・ダベンポートのイスラムの預言者の人物像に関する見解をご紹介しました。彼は神の預言者を、歴史の偉大な建築家として賞賛すると共に、著書『ムハンマドとコーランの御前での懺悔』の中で、西洋の思想家の研究を挙げています。彼はこのように書いています。

「イギリスの歴史家で思想家でもあるトーマス・カーライルの預言者に関する見解は非常に正しく、それを否定することはできない。カーライルは著書の中で、次のように記している。『この砂漠の申し子は深い心と黒い瞳、鋭い眼光、広大な社会的魂を持ち、その中には決して野心など見えなかった。彼は、熱情や愛情に満ち溢れた人々の一人であった。彼は元来、誠実で親しみやすい人物で、他者が惑わせるような言葉や扇動するような発言に従う中で、決してこうした分野に足を踏み入れることはなかった。あらゆる能力と栄光を伴った生命の大きな秘密は、彼の中で明らかであった・・・。この人物の言葉は、直接存在物の中から出てきた声であり、人々はそれに耳を傾けるべきである。もしこの言葉が聞こえなければ?(この言葉を聞くことなくして?)他の声に一切耳を傾けるべきではない』」

トーマス・カーライルが筆をとる前に、反ムハンマドの文章が書かれていました。しかしながら、カーライルは『英雄崇拝論』の中で、イスラムの預言者に関して、多くの真実を明らかにし、その当時、預言者に対する愚かな中傷の波を抑えました。彼は次のように書いています。

「私の兄弟たちよ!あなた方は、嘘つきの男が、宗教を作り、それを世界に広める力を持っていたという話を聞いたことがあるか。神に誓って、愚かで嘘つきの人物は家を1軒建てることもできないだろう。彼は1400年間、イスラム教徒数百万人が生活する家を建てた。嘘つきが家を建てたなら、その家はとっくに破壊され、消失していたことだろう。残念なことだ!このような幻想がどれほど恥知らずなことか。このような思想の持ち主が、どれほど哀れな人々であることか。私は歴史を振り返り、預言者の人生の基盤と業績、性質が実に好ましいものであることを知っている」

カーライルは、イスラムの預言者を支持する中で、彼を神の啓示を受けた人物であるとし、人間の崇高な性質を有しているとしています。彼はこのように記しています。
「あなた方は彼は預言者と呼ばれたと言う。そう、この男性は生命の尽きることのない泉から私達にメッセージをもたらしている。彼の言葉について考えてみるがよい。彼が詩人であると思うか、それとも預言者か。この偉大なる男性は、世界の内部から創造されたと私は考える。神はこの偉大なる男性に英知を授けた。私達は何よりも彼の言葉について熟考することを必要としている。彼は最初から、敬虔で、賢い若者であり、友人たちは彼を正直者、と呼んでいた。彼の善良さは誰の目からも明らかなものだった。自分の着たものは自分で洗い、靴も自分で修繕した。人々に助言し、彼らを導いていた。歴史の中で、自分の衣服を自分で洗うこの人物ほど、人々が従った為政者はいないだろう。この偉大なる男性は、23年間、苦難の人生を送った。そしてどんなに厳しい試練にさらされても自らを守りとうした。私は彼を「英雄」と呼び、彼こそ、この称号を持つにふさわしいと考えている」

カーライルは、預言者ムハンマドが優れていたのは、彼が子どもの頃から常に深く考えていたためだとしています。これについて、カーライルはこのように書いています。
「昔からこの人物の頭の中には高い思想が存在した。彼は自分にこのような問いをぶつけていた。私とは何ぞや?私が生きているこの広大な世界とは?人生とは何か?ハラーの岩山やヒジャーズの焼けるような砂漠は彼に回答を与えてくれなかった。高く壮大な紺碧の空も、頭上で輝く星も答えてはくれなかった。どこからも答えはなかった。この男性の精神と、神が彼にもたらした啓示のみが彼に回答を与えたのである」

このイギリス人の思想家は、預言者に対する疑惑を払拭した後、預言者への自らの愛情をこのように表しています。
「私はムハンマドが、純粋な性質を持ち、偽善的、欺瞞的、表面的な行動を取らないことから、彼に対する愛情を持っている。この砂漠の申し子は、独立した思想を持った、誠実な人物であった。理解力が高く、明敏で、聡明であった。高慢ではなかったが、卑下もしなかった。偉大な人物であった。コーランの中にはムハンマドの言葉が流れており、他の人々に影響を及ぼしている、彼は学校で勉強したわけではなく文盲だったが、教師を必要としていなかった。鋭い剣が鋭さを必要としていないように」

 

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