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2016/01/25(月曜) 22:17

ザンジャーン州(3)

ザンジャーンの旧市街にある洗濯場 ザンジャーンの旧市街にある洗濯場

ザンジャーン州には、モスク、建造物、ハンマームと呼ばれる公衆浴場、古い貯水池といった歴史的な建物の他、数多くの見所が存在します。中でも、ザンジャーンの旧市街にある洗濯場の歴史的な建物は、特別な重要性を有しています。

 

洗濯場の建物は、ザンジャーンの人々の古い歴史を物語るもので、この地域の人々の文化、芸術、風俗習慣を表すものと見なされています。この施設を訪れれば、旅のよい思い出となることでしょう。洗濯場の建物は、建築構造の点で大きな価値があり、他に類を見ない機能性を有しています。世界のどこにも、これほど機能性の高い建物はないと言っても過言ではありません。この建物は、ザンジャーンの大衆の利益を考えた興味深いものであり、安全な環境を作り、全ての人が衣類を洗う場所として利用できるようにするため、およそ90年前、当時のザンジャーンの行政関係者の尽力によって、著名な建築家2名の協力を得て建設されました。

この洗濯場には、中庭、貯水槽、洗濯のための空間があります。中庭は、23メートルかける12メートルの広さで、木が植えられています。この建物の特徴は、その建築様式にあり、建築家が、イスラム・イラン様式に注目していることです。貯水槽は北の端にあり、洗濯用のサロンにつながっています。貯水槽は、幅17メートル、奥行き11.5メートルで、高さは8メートルあります。建物の内部は高さが4メートルであり、モルタル作りになっています。建物は、この高さまで水を満たすことができ、その場合に、貯水槽にたまる水の量は、およそ740立方メートルです。この貯水槽の一部は、洗濯場所を臨めるテラスのような空間になっています。このテラスからは、働く人たちの様子を見ることができます。

この建物の洗濯用の空間は、4つの部分に分かれます。一つはかつてカナートと呼ばれる地下水路の水によって満たされていた貯水槽です。残りの3つは貯水池で、互いに隣り合っていて、それぞれの水が流れ込んでいましたが、一つ一つの役割は異なっています。洗濯場の建物の天井には、ドームと、光を取り入れるための美しい窓が取り付けられています。この建物は、イランの国家遺産に登録され、現在は、人類学博物館として開設されています。

ここからは、ザンジャーン州の伝統工芸についてご紹介しましょう。ザンジャーン州は、イランの伝統工芸の中心地のひとつであり、昔から、イラン独自の芸術の代表として世界に知られてきました。ザンジャーンの職人の技術や情熱により、この州の伝統工芸品は、質や量の点で、特別な地位を誇っています。ザンジャーン州の伝統工芸には、手作りのものと工場での大量生産によるものがあり、それが、この産業の多様性と幅広さを物語っています。じゅうたん織り、金銀線細工、ギーヴェと呼ばれる布製の靴、チャーログと呼ばれる革靴、刃物、陶器、ゲリームやジャージームと呼ばれる敷物織り、銅細工などが、この地域で見られる伝統工芸ですが、中でも盛んなのは、金銀線細工、じゅうたん、チャーログです。

金銀線細工は、イランの古くからの芸術の一つで、歴史書によれば、最古のものは、15世紀にまで遡るということです。金銀線細工は、非常に繊細な技術を必要とします。まず、金や銀を溶かし、それを様々な段階を経て、直径およそ1ミリの針金の形にします。それらをさらに細くし、型を使ってうず巻き状にしたり、思い思いの形にします。こうして、ティーセットや小物入れなどの装飾品ができあがります。ザンジャーンの金銀線細工は、世界的に知られる一部の博物館にも展示されています。

この他、ザンジャーン州で牧畜業の次に収入が多く、広く行われている伝統工芸は、じゅうたん織りです。じゅうたん織りは、一般に女性の仕事です。ザンジャーンのじゅうたんの中でも特に質が高いのは、ビートゲネと呼ばれる地方のものです。このじゅうたんは、非常に繊細なつくりで、海外にも輸出されています。じゅうたんの羊毛の色は職人によって染められ、むらがありません。このじゅうたんは非常に目が細かく、細くて強度のある糸が使われています。この地方のじゅうたんのデザインは、ラチャク、あるいはトランジと呼ばれ、唐草模様が取り入れられており、あらかじめ用意された図案はなく、職人の創造性に委ねられています。じゅうたんの地色は一般に赤です。第一級のじゅうたんは、ザンジャーン州の最も重要な輸出品であり、特にドイツで高い名声を博しています。

チャーログと呼ばれる革製の靴作りも、ザンジャーンの職人が高い技術を有する、古い伝統工芸です。このイランの伝統的な履物は、女性がおしゃれをする際にはくものです。靴底の部分は薄い皮でできており、表面の部分は、色とりどりの細い糸、時には絹の糸で様々なデザインが施されています。この靴は、ザンジャーンの代表的なお土産の一つとなっています。 音 楽

ザンジャーン州は、史跡のほかにも、数多くの洞窟など、自然の見所に溢れています。中でも最もよく知られる、キャタレホル洞窟について簡単にご紹介しましょう。キャタレホル洞窟は、ザンジャーン州のホダーバンデ行政区に位置し、ギャルマーブという小さな町から5キロ離れた場所にあります。この洞窟ができたのは、1億2000万年以上前のことだと言われています。

洞窟の入り口は、天井が低くなっており、4000平方メートルの広さで、そこから幾つかの通路に分かれています。それらの通路を抜けると、さらに950メートルの長い通路があります。そこから、傾斜のある場所をたどると、壁や天井からつらら状に垂れ下がる石筍(せきじゅん)や石柱が見られます。キャタレホル洞窟は、石筍や石柱の質、美しさ、層の数の点で、世界一の鍾乳洞として知られています。

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