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2015/07/13(月曜) 21:48

断食月・ラマザーン(2)

断食月・ラマザーン(2)

前回の番組では、ラマザーン・断食月の前の準備とこの月の早朝の目覚め方など、一部習慣についてお話しました。さらに、新月を確認することで、ラマザーン月の開始が正式に発表されるということもお話しました。今日では、ラジオやテレビなどのマスメディアによって、新月の確認が発表されますが、多くの人々は、様々な地域で、シャアバーン月の最後の日、日没の際に、屋根の上や高いところに上って、ラマザーン月の新月を確認します。そして新月を確認すると、預言者と一門への祝福を唱え、ラマザーン月の開始を心からの喜びを持って祝福します。それでは今回の番組をお楽しみください。

 

とくにラマザーン月の夜明け前の崇拝行為、礼拝、食事に関しては、都市や村でわずかに異なっています。しかしながら、通常、夜明けのおよそ2時間前に、断食者は目覚め、何よりも先にヴォズー、つまり顔と手を清めます。なぜなら、夜明け前の崇拝行為や食事は、このヴォズーによって、ご利益が増すと考えられているからです。ヴォズーは顔と手を洗い、頭と足を濡らしてこする行為で、イスラム教徒が礼拝を行う準備段階と見なされています。その後家族の年長者が夜明けの特別の祈祷を大きな声で読み上げ、残りがゆっくりと彼の後について読み上げます。とはいえ、ラマザーン月の夜明け前や断食明けの際には、ラジオやテレビによって祈祷が流されます。祈祷の後、食事が始まり、早朝の礼拝の呼びかけが聞こえる前に口をゆすぎます。

夜明け前の特別な食事は「サハリー」と呼ばれます。多くの人はサハリーに温かく、栄養価の高い食事をとります。ラマザーン月の食事は、都市と村では大きく異なっています。食事の用意は各地で家庭内で行われるのが通常で、煮込み料理とご飯となっています。とはいえ、各種のスープやハルワーやショレザルドといった甘いデザートも時々、夜明け前の食卓に並びます。またラマザーン月の夜明けには、紅茶も飲みます。

エフタールと呼ばれる断食明けの際には、断食者は礼拝を行った後、ナツメヤシと共に紅茶を飲むことでエフタールを始め、その後スープやその他のイランの料理をいただきます。夜明け前の食事にも出てくるハルワーといったイランの各種のデザートも、エフタールの食卓を飾ります。イランの各都市ではラマザーンの食事用に、各種の地元のパンを作ります。

断食明けの食事を振舞うことは、ラマザーン月の好ましい習慣のひとつです。この月、善行を行う人、またそうした余力のある人は、人々に断食明けの食事や夜明け前の食事を振舞います。断食明けの食事を振舞うことは非常に善い行為で、この行為を行う人は客人の断食という善行の中に加わり、神から多くの報酬を授かると考えられています。結婚したばかりの娘に父親の家族が、また婚約した女性に男性の家族が贈物を送ることは、一部の地域で昔から行われている習慣です。通常この贈り物には、食材やお菓子、布や衣服などが含まれています。

ラマザーン月には、イラン全国で特別な儀式が行われます。ラマザーン月にコーランが下されたこと、コーランの朗誦には多くのご利益があることから、この月にはコーランを読む集会が多く行われます。このためこの月は、コーランの春と呼ばれています。この月の夜には、男性も女性もモスクを訪れ、聖職者や説教師の話を聞きます。

ラマザーン月には多くのモスクや宗教施設、民家でコーラン朗誦の集会が開かれます。とはいえコーラン朗誦はラマザーン月だけに限られたことではなく、いつでも行われます。しかしながら、ラマザーン月には別の側面もあり、人々は男女、子ども分かれてコーランの集会に参加します。それらはそれぞれ独自の慣習を持っています。またラマザーン月に多く読まれるコーランの章というのもあります。

イラン人の多くの男女はラマザーン月に、多くの時間を礼拝を行い、コーランを読み、祈祷を行い、集会に参加することに費やします。イランの多くの都市では、人々は通常、エフタールの食事の後に友人や知人を訪問します。この訪問で、お互いの状況を知り、誰かが問題を抱えていればそれを解決するよう努力します。ハメダーンの人々は、ラマザーン月に貧しい人々の家に行き、彼らの様子を知り、何か必要があれば彼らのニーズに応え、慰めます。実際、この月の親戚回りは、イランの多くの地域で行われています。

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