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2015/10/19(月曜) 18:30

モハッラム月のイランのイスラム教徒の慣習

モハッラム月のイランのイスラム教徒の慣習

預言者ムハンマドの一門に忠誠を誓う人々は、世界各地で、この偉大な一門への愛情と忠誠を示すために特別な儀式や慣習を有しています。この儀式は喜びであれ、悲しみであれ、共通のメッセージを有し、イスラム共同体が預言者一門に対して抱いている大きな愛情を表現するものです。イスラム暦モハッラム月はその儀式と慣習により、イスラム教徒の生活において突出した地位を誇っています。今回の番組ではこの月のイランのイスラム教徒の慣習についてお話しすることにいたしましょう。

 

イスラムの預言者の孫であるシーア派3代目イマーム、ホサインとその教友たちは、イスラム暦61年モハッラム月10日、真理を守り、イスラムを復活させるために蜂起し、殉教しました。この出来事は歴史の中で預言者一門に対する永遠の愛情を生じさせています。イスラム教徒とすべての自由を求める人々は、この大きな蜂起の影響を受けており、各地でその蜂起の記念日を称え、イマームホサインの追悼儀式を行うことで、その偉大な気高い人間を思い起こします。

イランの多くの町では、モハッラム月の数日前に、預言者の一門を敬愛し、イマームホサインを追悼する人々が、この月を歓迎してモスクなどの宗教施設で追悼のための準備を整えます。この間、若者たちは勉強や用事を済ませた後、追悼儀式を行うための施設を準備するために地元の人々を手伝います。これらの場所の扉と壁に黒と緑の布をはり、人々はバザールで黒い旗を追悼のしるしとして店の入り口の上部に掲げます。人々は黒い衣服を身にまとい、町や村、路地や街頭は普段とは別の様相を帯びます。

テキエは、モハッラム月とサファル月の追悼のために利用される場所です。一般にテキエの壁はカルバラでのイマームホサインの殉教に関して歌われた詩が書かれた布で覆われます。ある場合には、追悼儀式は普通の家でも行われます。

テキエやホセイニーエなどの宗教施設が黒い布で覆われると、次はアラムバンダーンと呼ばれる飾りを飾る儀式となります。実際、この儀式が行われることでモハッラムの追悼は正式に始まります。アラムバンダーンの儀式は、各地の人々の文化に注目すると、それぞれ独自のやり方を持って行われています。テヘランではアラムはアラーマトと呼ばれ、実際、集団、群れを意味するものとなっています。

モハッラム月の追悼儀式には主に、ロウゼハーニー、ダステ・ギャルダーニー、タアズィーエという3つがあり、モハッラム月の最初の10日間の夜にはモスクやテキエ、ホセイニーエで夜を通じて行われます。これについて一つずつ解説していきましょう。

カルバラの悲劇を吟唱するロウゼハーニーはイランのすべての都市や村で行われます、ロウゼハーニーが行われる場所はモスクです。とはいえホセイニーエやテキエで行われることもあります。一部の家でも寄進の形で行われます。イランの多くの都市では、バザール商人がロウゼハーニーのための小屋を準備します。ロウゼハーニーはとくにモハッラム月の最初の10日間、イスラムの預言者の子孫のための悲歌を歌うことにあてられます。この集会の歌い手は多くが聖職者や宗教的な演説者です。彼らはイマームホサインの蜂起に関する出来事を取り上げ、信条や思想の問題に関して語り、聞き手に過去の教訓を利用するよう導きます。ロウゼハーニーの集会は社会問題を語るためにも使われます。イマームホサインの反圧制の革命的な精神、彼の無類の勇敢さと気高さなどについても語られます。

ダステ・ギャルダーニーもまた、モハッラム月の特別な儀式の一つです。ダステ・ギャルダーニーは、集団で調和した動きをとるもので、壮大な団結の表れです。この中で歌われる哀歌は、どれもがイマームホサインの蜂起についてのものです。

ダステ・ギャルダーニーは、それ自体、人々を突き動かすための動きであり、敵に対する圧制に対抗するための集団動員です。これはイスラムが常に人々を圧制に対抗するよう呼びかけていることの表れと言えるでしょう。通常多くの男女が伴う追悼者の集団は決まった道を進み、特別な敬意が払われています。聖地であればどこでも追悼者の集団が集まります。追悼者の集団は多くが太鼓やラッパを持っています。この中で集団の動きのリズムをとるのは多くが女性たちのシンバルです。モハッラム月が始まると、テヘラン南部の宗教都市レイは、イマームホサインの追悼者を受け入れる態勢が整います。アブドルアズィーム廟やイマームホメイニー廟などは、追悼儀式が行われる場所となっています。

イラン南部のブーシェフルでは、モハッラム月とサファル月の独自の宗教儀式が特別な重要性を有しており、盛大に行われます。シンバルと太鼓の儀式はこの地域の独自の儀式であり、胸をたたいて悲しみを表す各段階の前に、12人のグループによって30分間行われます。この儀式は宗教儀式の始まりを知らせるもので、このため、この地域では宗教儀式におけるシンバルや太鼓が特別な重要性を持っており、ブーシェフルの宗教音楽の一部と見なされています。笛はこの儀式で唯一使われる楽器で、儀式の雰囲気により、非常に悲しい音色を奏でます。

モハッラム月の10日間における家やテキエでのロウゼハーニーの儀式、悲歌、預言者一門を愛する人々による説教、家や商店における旗の掲揚は、イラン南部デズフール行政区のモハッラムの儀式です。喜捨を施す、羊をと殺する、施しものをする、伝統的なお菓子や料理、シロップを配るなどの行為は、デズフールのモハッラムの伝統です。シューシュにあるダニエル廟は昔から近隣の地域からやってくる追悼者の集団を受け入れています。

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