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2016/01/03(日曜) 18:23

アーザルバイジャーン地方の人々の文化

アーザルバイジャーン地方の人々の文化

イランの北西部には、アーザルバイジャーンという名前の穏かな気候を持つ山岳地帯があります。この地域では常に、様々な民族が生活し、文化が育まれてきました。これらの民族や文化のそれぞれが互いに影響を及ぼしあい、変化を生み出してきました。

 

アーザルバイジャーン地方には東・西アーザルバイジャーンとアルダビール、ザンジャーンの4つの州があります。この地方に住むアーザリーと呼ばれるトルコ系の人々は、もちろん、ギーラーンやガズヴィーン、ハメダーンなど近隣の州にも暮らしています。さらに、イランとロシアの戦争後、アーザルバイジャーンの北部はイランから切り離されました。今日のアゼルバイジャン共和国、グルジアの一部、タゲスタン、ナヒチェバン自治共和国は、もとはイランの領土でした。今夜の番組ではイランのアーザリー人の風俗習慣についてお話しすることにいたしましょう。

アーザルバイジャーン地方の人々の文化は、地理、歴史、宗教的な多くの要素に結びつき、数多くの社会的、文化的傾向の影響を受けて、一種の特別な文化を生じさせました。アーザリー、ファールス、クルド、アッシリア、アルメニアの各民族は、その民族的、宗教的な特徴に基づいて、特別な伝統を有しています。

アーザリー人は高貴で勇敢、困難に耐え、友情に厚い人々です。彼らの特徴として、信仰心が厚く、持て成し好き、勇敢、自由で、正直、誠実であることが挙げられます。トルコ語から派生したアーザリー人の今日の言語は、アーザリー、あるいはトルキーと呼ばれています。この言語はイランのこの地方の他、他の国でも話されています。イラン国内の地域でも、歴史的な理由、特に幅広い移住により、ホラーサーンの山麓地帯やカスピ海沿岸、ザグロス山脈の麓やファールス州の一部でアーザリーが話されています。

研究者のグループは、アーザルバイジャーン地方の人々の現在の言語はアルタイ諸語のテュルク諸語と歴史的な結びつきがあると考えています。遠い昔、中央アジアなどの広い範囲で話されていましたが、その後トルコ民族の移住と長期政権の樹立により、拡大しました。アーザリー語はシリアの一部、メソポタミアからバルカン半島や黒海沿岸までにおいて幅広く話されてきており、一部の民族によっても話されています。

アーザルバイジャーン地方の口承文学もまた彼らの言語と同じように、古い歴史を有しています。この地域の様々な口承文学は、悲しみや喜び、希望、憎しみ、愛情を芸術の様々な枠組みに反映させた人々の努力の賜物です。

アーザルバイジャーンの人々は、中東やイランで最も豊かな口承文学を持っています。この地域を通過した旅行家は口々に、この地方を詩と芸術の土地だと述べています。アーザルバイジャーンの人々は自然現象、社会的な出来事、悲しい、あるいは嬉しい出来事に直面したときに、自らの感情を詩に歌っていました。

アーザルバイジャーンの詩で最も優れたものに、日常的な出来事から崇高な感情や愛情までについて歌ったバーヤーティがあります。母は心に染み入るような子守唄を歌って子どもを甘美な夢の中に送ります。結婚式は詩で始まり、詩で終わります。追悼も一種の詩で始まり、終わります。アーザリーの農民は詩によって太陽と雨を呼びます。またその大きな農地、牛や羊を詩によって説明します。

詩はこの地域の人々の希望や恐れ、動揺、生活史を物語っています。このため、アーザルバイジャーンの人々の口承文学では、様々な幅広い内容のため、簡潔で美しい言い回しが重視されています。これらの詩は内容の点で、希望や苦しみ、喜びのシンボルでありながら、その一方でこの素朴で清らかな心を幾世代にもわたって持つ人々の信条や風俗習慣、道徳や性質を物語っています。ここでこれらの詩の一部をご紹介いたしましょう。

天に聳える山々の傍らで

多くの泉と水のせせらぎ

死んだ馬乗り、悲しみの中で

稲妻と雨の中で嘶く

山の上に積もるたくさんの雪

川岸の夢のような優美さ

悲しみの中で笑え

話して笑え

日中の太陽のように笑え

男なら驚かせるほどに笑え

アーザルバイジャーンの口承文学の最も古いものの一つに、民謡があり、これは日常の出来事を歌ったものです。この歌は何か特別な作業を行うときにも歌われます。

この他アーザルバイジャーンの古い口承文学に、日常生活の行事のための歌があります。この歌は、アゼルバイジャンの人々が何かの折に開催する行事で歌われています。例として、雪や雨が多く降り、人々の生活や作業を混乱させている際に、太陽を呼ぶ特別な儀式が広く行われていました。

この儀式では、多くの美しい詩が歌われています。歌い手は、風、雨、雲、太陽の詩を歌い、人間の特徴と共に語っています。この詩の例をご紹介いたしましょう。

太陽が出てくる、太陽が出てくる

馬と共に洞窟から出てくる

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