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2016/01/19(火曜) 22:40

アーザルバイジャーンの人々の結婚式の慣習

アーザルバイジャーンの人々の結婚式の慣習

今回もイランの文化と風俗習慣を始めることにいたしましょう。前回の番組では、イラン北西部のアーザルバイジャーン地方に関して、この地域の住民の特徴やアーザリー語のルーツ、口承文学についてお話しました。

 

今回はまず初めにアーザルバイジャーンの人々の結婚式の慣習についてお話しすることにいたしましょう。

アーザルバイジャーン地方、とくにその村では、結婚に関する儀式は、通常秋に行われます。儀式は婚約の儀式から始まり、女性の家でゲームや演劇など多くのイベントが行われます。この儀式を行うのはたいてい女性たちです。結婚式では通常、歌が歌われます。美しい歌や皮肉の込められた歌も実際、結婚式を彩るものです。

結婚の儀式は、求婚、婚約、ヘナ染め、嫁入り道具運びなど幾つかの段階があります。それぞれの段階においても独自の歌があり、その段階の特徴を示すものとなっています。花婿の母に関する歌が歌われる儀式は、非常に興味深いものとなっています。これらの歌では、姑と花嫁の間の一種の駆け引きが風刺の形で歌われています。花嫁と姑のやり取りは、通常、喜ばしい雰囲気の中で韻を踏んで歌われます。

アーザリー語が話されているザンジャーン州でも、結婚式は、とくに地域の村で特別な重要性を有しています。この地域でもまず初めに、花婿の父が何人かの長老と共に求婚のために花嫁の家を訪れます。そして花嫁の家族と意見交換を行い、同意を得ると、両家からそれぞれ代表者を決めて、結納金について話し合います。花婿の父には、角砂糖、茶、米、油、お菓子などの食料を花嫁の家族に渡す義務があります。さらに花嫁の家族は、花婿の父から花嫁の近親者のための衣服を贈り物として受け取ります。花嫁にも装飾品が贈られます。

結婚式の前の晩にはヘナ染めの儀式が行われます。この夜、花婿の家族によって蝋燭やお菓子と共にヘナがお盆に載せられ、花嫁の家に届けられます。もちろん花婿の家族の女性たちもそれと共に花嫁の家を訪れます。この儀式は、明け方まで続けられます。

一方、花婿の家でも、同様の儀式が両家の男性たちによって開かれます。西アーザルバイジャーン州の州都ウルミエでは、ヘナ染めの儀式は花婿の家で盛大に行われます。客人たちは、若いカップルを助けるために、多くの資金援助を集めます。その次の日、花嫁の嫁入り道具が花婿の家に運ばれ、その後、結婚式は特別な慣習を持って開かれます。

イラン各地の人々の明らかな特徴の一つに、生活の様々な事柄における支援があります。これに関して、ザンジャーンのアングーラーン地域で行われている古い祝祭をご紹介しましょう。

この祝祭は、農作物の収穫に関係するもので、ハーラーという名前で知られており、秋の初めに農作物を収穫した後に行われます。収穫の初め、各農家は小麦の一部を刈り取らづに残しておきます。祝祭の日、隣人や近親者を招待し、羊や牛をと殺し、客人に昼食を振舞います。

招待客の多くは農業に従事している男性が選ばれ、この祝祭に女性は参加しません。招待客は昼食を取った後、祝辞を述べ合い、羊の濃いミルクから作られた一種のナンをもって、みんなでまだ収穫されていない小麦の農地に向かいます。それぞれが鎌を持って、残りのまだ刈り取られてない小麦を囲んで輪になります。長老の一人が、神の名を唱え、預言者とその一門を祝福する言葉を唱えた後、、小麦の刈り取りが開始されます。残りの人々もその言葉を繰り返すことで、一斉に小麦の刈り取りに採りかかります。こうしてすべての小麦が収穫されます。その後、人々は刈り取った小麦を持ち帰り、それを祝福と恩恵として自宅に保管します。その後、長老がナンと果物を客人たちに配り、こうしてこの祝祭は終わります。

番組の最後に、アーザリーの人々の持て成しの慣習についてお話しすることにいたしましょう。持て成しは彼らにとって非常に重要な慣習となっています。客人はどんな階層やグループであっても、彼らにとって高い地位を有しており、すべての生活用品は、各人の持て成しの方法に基づいて準備されています。彼らは常に突然の客人を受け入れる用意を整えています。

客人が到着した後、家族のすべての人が客人がリラックスできるような空間を作り出すことに努め、最高の食料で持て成します。ある場合にはその家の主人も食卓に料理を並べると、その部屋から出て行き、客人が楽に食事ができるように一人にすることもあります。またある場合には主人が料理を用意した後、客人のそばに座って、次から次へと食事を勧めることもあります。

客人が就寝するまでは、その家族も就寝しません。持て成しはアーザリーの人々の明らかな特徴であり、旅行家の紀行文でもそれについて語られています。

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