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2014/12/08(月曜) 22:45

「イスラム法学者から見たタクフィール主義者の犯罪」会合

「イスラム法学者から見たタクフィール主義者の犯罪」会合

イスラム世界におけるタクフィール主義者たちの犯罪行為に反対し、300人以上のイスラム世界の思想家が、イランで開催された「イスラム法学者から見たタクフィール主義者の犯罪」会合に参加しました。


イスラム世界では現在、過激派のタクフィール主義者が、罪のないイスラム教徒を殺害し、イスラム教の宗教施設や遺跡を破壊しています。彼らはシーア派とも和解せず、スンニー派とも相容れません。彼らは西側の支援に依存して、イスラムの教えを勝手に解釈し、清らかなイスラム教に対する世界の人々のイメージを損なおうとしており、この目的を遂げるため、あらゆる犯罪に手を染めています。
このような状況の中、タクフィール主義のイスラム教に反する破壊的な思想への反発の中で、イスラム世界で心を痛めている優れたイスラム法学者が、タクフィール主義者の実際の信仰や行状を伝え、この思想と戦う方策を提示するため、学術的、啓蒙的な行動を示し始めました。この「イスラム法学者から見たタクフィール主義者の犯罪」会合は、彼らのこうした行動における初の客観的、実践的な例の一つです。この国際会合は、イランの優れた2名のイスラム法学者マカーレムシーラーズィー師と、ソブハーニー師の運営により、テヘラン南方の聖地ゴムで開催されました。
マカーレムシーラーズィー師は、この国際会議の開幕式で次のように語っています。
「イスラム教は、全ての人々、即ちイスラム教徒でない人々とさえも友情を築く宗教である。世界に対して、タクフィール主義者のやり方がイスラム的ではないことを証明し、彼らに惹かれ騙された若者を隔離しなければならない。彼らとの武力闘争は必要だが、それだけでは十分でない。イスラム学者たちによりタクフィール主義思想は根絶されるべきだ。タクフィール主義を知り、これを根絶する必要がある。イスラム教徒の流血や、彼らの名誉が侮辱される光景を、これ以上傍観しているわけにはいかない」
シーア派の権威者マカーレムシーラーズィー師はまた、タクフィール主義組織やテロ組織ISISの行為に関して、重要な点を次のように指摘しています。
「残念なのは、この問題がイスラム教を野蛮で暴力的な宗教であるとイメージさせるための、イスラムの敵の格好の口実となっている点だ。イスラム教に反対する者がテロ組織ISISを『イスラム国』と呼ぼうと主張しているのは偶然ではない。この組織は逸脱しており、政府でもなく、イスラム教でもない。しかも、イスラムの敵がイスラム教を攻撃するためにこの名称を使用している」
ソブハーニー師もこの会合の閉幕式で、タクフィール主義はイスラム法学者から見て非難されるべき思想であり、イスラム法に反しているとして、次のように語っています。
「イスラム法学者はタクフィール主義に対抗する上で統一した見解を持つべきだ。現状では、この団結力は不十分であり、この現象を根絶するための計画を実施する必要がある。タクフィール主義と戦うためには、イスラム諸国の人々がメディアや、説教を通じてタクフィール主義的な傾向の危険性を知るべきである。もし社会の中に犯罪が存在するのであれば、これに対抗しなければならない」
「イスラム法学者から見たタクフィール主義者の犯罪」会合では、イスラム教の各宗派の法学者全員が、タクフィール主義組織の思想、行為、犯罪に反対であるという点を強調していました。エジプトのスンニー派の法学者は演説の中で、次のように語りました。「今日、タクフィール主義組織がイスラムを名目とした宗教戦争を口実に、『アッラーのほかに神はなし』という旗を掲げてあらゆる犯罪を行っており、様々な尊厳を踏みにじっている。タクフィール主義者はシリア、イラク、リビア、イエメン、その他のイスラム教国を滅ぼすために行動している。今日、イスラム教徒は真の安全を享受する必要があり、全てのイスラム法学者も団結し、見解を統一することで、タクフィール主義に抵抗し、これを根絶する責務がある」
イラクのイスラム法学者は、「タクフィール主義者は全てのイスラム教徒を殺害し、誰に対しても無慈悲である。彼らはこのことを『アッラーのほかに神はなし』という旗を掲げ、神の名を唱えて行っている。神の名の下で人々を処刑し、人々の命や財産、名誉を侵害していることは恥ずべきことである」と述べました。
シリアの高位イスラム法学者も、イスラム諸国のイスラム法学者を前に、次のように語りました。「タクフィール主義者はモスクなどの宗教施設、キリスト教の教会を正式に認めず、それら全てに火をつけ、消滅しようとしている。シーア派初代イマーム・アリーは、次のように語っている。『もし、偽りのイスラム教徒の黒い旗をみたなら、しっかりと大地に足を着けるがよい。なぜなら、自らは真理を求めていないにもかかわらず、真理へといざなう組織がやって来ることになっているからである。神の意思を実現すべく、あなた方はこれらの者と戦うがよい』」
この会合の終了に際して、全宗派のイスラム教徒の代表者がタクフィール主義者の思想とその行動を否定する中で声明を発表しました。それではここで、この声明の一部を紹介しましょう。
「イスラム教は慈しみと兄弟愛の宗教であり、善行を勧めている。預言者ムハンマドは、自分が神の預言者に任命された目的を、道徳の実践と普及だと表明している。イスラム教の拡大や預言者を求める傾向の秘密は、コーランによると、彼の愛や優しさにあるとされている」
この声明では、歴史におけるタクフィール主義に対するイスラム教の対応について触れられており、社会でのタクフィール主義の拡大は陰謀によるものであり、これは全てのイスラム教徒に嫌悪されているとしています。このため、イスラム教徒は過去のように、タクフィール主義に反対するという決意を固め、その悪影響によってイスラム共同体の神聖と正当性が失われないよう、新たな扇動を消し去らなければなりません。この終了声明では、タクフィール主義者の行動に関して、次のように指示されています。
「イスラム教徒の名誉や財産、命の尊厳に注目すると、彼らに対する侵害行為や殺害は許されないもので、神の怒りや呪いを受けてしかるべきである。これゆえ、自爆行為、爆弾テロなどのテロ行為、殺害やイスラム教徒に対する侵害行為、財産の侵害、イスラム教の施設や遺跡の破壊など、タクフィール主義に基づくあらゆる行為は、イスラム法的に禁止される行為である。また、このような行為を映像によって示すことは、宗教を弱める原因となる。またイスラム教に関する非現実的で粗野なイメージを提示することは、さらに大きな罪である」
数年前から常にタクフィール主義を批判し、イスラム教の全ての宗派によるこの思想への対処を強調していた人物の一人が、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師です。この国際会議の参加者は、2日間にわたって行われた会合の終了後、ハーメネイー師との会談に赴きました。ハーメネイー師はイスラム法学者の最も重要な責務は、タクフィール主義との戦いと啓蒙活動だとして、次のように語りました。
「タクフィール主義の根絶にむけた学術的、論理的、包括的な運動の創出は、これらの思想を復活させする上での覇権主義政策の役割を人々に気づかせることである。そしてイスラム世界における主要な問題であり、現状においてイスラム世界のイスラム法学者の責務の中で最も重要な優先事項は、パレスチナ問題を真剣に追求することである」
ハーメネイー師はこの演説の中で、タクフィール主義がアメリカの植民地主義政策に貢献するために行動しているという重要な点を強調しました。また、この事実を証明する証拠としてイスラムの目覚めを逸脱させる行為を挙げ、「イスラムの目覚めは反米、反専制、アメリカの手先に反対する運動であったが、タクフィール主義はこの大きな反覇権主義の動きを、イスラム教徒同士の戦争や内戦に変えてしまった」と述べました。
ハーメネイー師が述べたように、タクフィール主義が覇権主義勢力や、地域の同盟勢力に依存している証拠は明らかに存在します。イスラムの敵がイスラムの目覚めを逸脱させ、イスラムのイメージを損なうためにこの思想を支援しているのは疑いようのない事実です。イスラム法学者の最も重要な責務とは、タクフィール主義を客観的に把握し、何も知らない若い人々がこれらの過激派やテロ組織に参加するのを防ぐことなのです。

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