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2015/09/14(月曜) 16:31

アメリカ同時多発テロ前後のハリウッドの動向

アメリカ同時多発テロ前後のハリウッドの動向

2011年9月11日から、14年が過ぎました。この日、アメリカ同時多発テロが発生し、2機の旅客機がニューヨークの世界貿易センタービルに衝突しました。


アメリカ同時多発テロが発生した際、アメリカは通常の番組放送を中止し、すべての人々の関心をこの事件にひきつけました。アメリカのテレビ局が9月11日の朝に世界貿易センタービルから伝えた映像は煙に満ちており、寝起きの視聴者は驚いたことでしょう。この映像の上には、生放送のサインも出ていました。この驚くべきシーンは、「アメリカに対する攻撃」として常時放送されました。西暦における3番目のミレニアムは、衝撃的な事件で始まり、ハリウッド映画の特撮シーンが現実的な色彩を帯びるようになりました。
この事件は、この14年間、世界中、特に中東地域やイスラム教徒の間で騒乱が起こる行動の下地となりました。アメリカのブッシュ前大統領は、この事件のあと、演説で脅迫を行い、イスラム教徒をこの事件の主犯としました。
その後すぐに、アフガニスタンとイラクがアメリカにより占領され、多くの人々が殺害されました。西側世界におけるイスラム排斥はピークに達し、すべての人々は事件の実際を見ることなく、アメリカが起こしたゲームに付き合うことになりました。
一方、アメリカの政治体制にとっての強力な道具とされている、ハリウッドの映画産業は、アメリカ同時多発テロにおいてどのような役割を果たしているのでしょうか。この映画産業を振り返ってみてみると、2001年より前から、およそ30の映画やアニメが、ニューヨークの世界貿易センタービルのツインタワーが崩壊するというシーンを描いており、ニューヨークは世界最後の都市とされているという、驚くべき事実がわかります。たとえば、1998年の「アルマゲドン」、1978年の「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」、1979年の「メテオ」、1999年の「マトリックス」、そして2000年の「ラストキングダム」などが、その作品に当たります。
たとえば、1995年の映画「ハッカーズ」では、暗い夜にツインタワーが映し出され、このタワーのライトにより、クラッシュ・アンド・バーンの文字が浮かびあがります。また、1991年の「ターミネーター2・ジャッジメント・デイ」では、爆破される前の陸橋に、同時多発テロの日を暗示する9.11の文字が映し出されていました。
もっとも、ほかの映画でも、ツインタワーが崩壊するシーンが出てきます。1993年の映画「スーパー・マリオ・ブラザーズ」では、2つの連続的なシーンで、ニューヨークのツインタワーが攻撃を受けています。同じように、1988年のダイ・ハードのポスターでは、世界貿易センタービルが爆発した状態で映し出されています。このシーンは後に、ポスターから削除されています。
アメリカ同時多発テロの後、ハリウッドはこの事件に多角的に対応してきました。はじめのうちは沈黙しており、おそらく沈黙が愛国心を示すのにもっともふさわしいと感じたのでしょう。しかし、この方法が長期間にわたって論理的なものであり続けることは出来なかったと考えられます。その後、この出来事の本質にスポットライトを当てることのない映画が作られました。これらの映画では、ヒーローを作り上げる映画が作られました。
しかし、同時多発テロ事件から時間がたつにつれて、ハリウッドはさらに視聴者を事件の中心とし、事件の経緯を語ることに努力するようになりました。こうした映画のすべての問題点は、飛行機の衝突が重要な計画として利用されており、視聴者の涙を誘うように制作されていることです。
2006年以降、ニュース映画は次第に脇に追いやられ、同時多発テロに基づいたストーリー映画の制作が映画制作者の優先事項とされるようになりました。2007年、墜落したユナイテッド航空93便の事件を扱った2つの映画が制作されました。これらの映画では、この同時多発テロの日に4番目の飛行機、つまりこの飛行機がハイジャックされ、乗客の努力により、アメリカの重要機関の建物に衝突するハイジャック犯の目的を達成させず、ペンシルベニア州に墜落した様子が描かれています。この映画のストーリーは、問題の旅客機に搭乗していた犠牲者の遺族の一部のコメントに基づいているとともに、映画のシナリオライターによる想像も含まれています。この映画は、後に遺族による抗議を受け、歪曲しているといわれました。明らかに、この2つの映画の制作者は、真実を明らかにするのではなく、ストーリーを混成し、ノンフィクション映画を作ろうとしたのです。
映画「ユナイテッド93」と「フライト93」は、ハイジャック犯がイスラム教徒で、彼らが航空機の操縦室を襲撃したと示しています。この後、アメリカ軍の戦闘機が、航空機を着陸させない場合、攻撃を加えると脅迫しています。これらの映画はアメリカの大半のメディアに同調したもので、イスラム教徒に対する悪いイメージを描き、この事件の疑惑に関して新しい事柄を語っていません。このような作品では、視聴者が目にしたものを信じこませ、映画館では空想の工場というべきハリウッドの映画産業の作品を見ているという事実を忘れるよう、全力が注がれています。
オリバー・ストーン監督による2006年制作の映画、「ワールド・トレード・センター」は、2001年9月11日の未明からストーリーが始まり、人々を救出するため、世界貿易センタービルに駆けつけ、長時間そこで拘束された2人の警官が主役の映画です。この映画で、オリバー・ストーン監督は視聴者に影響力をおよぼす、悲壮感に満ちた映画を作ろうとしました。しかし評論家はこの映画を退屈で事実からかけ離れた映画として評価し、またこの事件の犠牲者の遺族もこの映画に抗議しました。
一方、9.11同時多発テロの真実の一部は、事件の後に作られたユーセフ・シャヒーン、ショーン・ペン、ケン・ローチなど有名な11人の映画監督が参加したオムニバス形式の映画「セプテンバー・イレブン」で提示されました。
これらのオムニバス形式の映画の一部で、ケン・ローチ監督は、9.11同時多発テロの28年前にあたる、1973年9月11日のチリの軍事クーデターを取り上げています。アメリカとチリのピノチェト将軍によるこのクーデターは、アジェンデ大統領の合法的な民主政権に対して行われ、この中で、数万人がアメリカの攻撃により死亡しました。ローチ監督は、次のように語っています。「世界貿易センタービルのテロ事件による死者数はおよそ3000人で、確かに大変多くの人々が命を落とした。しかし、チリのクーデターでは、チリのサンチャゴ・スタジアムだけで3万人以上が虐殺された。これに関して何の式典も行われず、涙も流されず、どのような国際的な機関も団体も、この犠牲者を悼んでいない」

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