このサイトは更新されていません。新サイトはこちらです。 Parstoday Japanese
2015/12/16(水曜) 22:53

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第49節~第52節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第49節~第52節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第49節~第52節

 

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において

 

第49節

قَالَ آَمَنْتُمْ لَهُ قَبْلَ أَنْ آَذَنَ لَكُمْ إِنَّهُ لَكَبِيرُكُمُ الَّذِي عَلَّمَكُمُ السِّحْرَ فَلَسَوْفَ تَعْلَمُونَ لَأُقَطِّعَنَّ أَيْدِيَكُمْ وَأَرْجُلَكُمْ مِنْ خِلَافٍ وَلَأُصَلِّبَنَّكُمْ أَجْمَعِينَ

「フィルアウンは言った。『あなた方は、私が許可する前に彼に信仰を寄せたのか? 間違いなく、彼はあなた方に魔術を教えたリーダーである。あなた方はまもなく知ることになるだろう。私はあなた方の手足を左右交互に切断し、全員を絞首刑にするだろう』」 (26:49)

 

前回の番組でお話したように、魔術師たちは、預言者ムーサーの奇跡を目にし、彼の行いが、自分たちの魔術とは異なる次元のもの、真の奇跡であることを悟りました。そのため、全員が彼に信仰を寄せ、人々の前で、自分の信仰を表明したのです。一方で、フィルアウンは、魔術師たちを集めてムーサーとの対決に勝利させ、ムーサーに恥をかかせようとしていましたが、今、その魔術師たちによって、自分が公衆の面前で恥をかかされてしまいました。人々もムーサーに信仰を寄せ、フィルアウンへの崇拝をやめてしまうかもしれません。そのため、まずは魔術師たちを非難し、「あなた方はムーサーの弟子で、全員で私に対して陰謀を企てたのだろう」と言いました。その後、彼らについて、非常に厳しい脅迫を行いました。「絞首刑にかけ、手足を左右交互に切断し、苦しんで死ぬがよい。そうすれば他の人々の教訓となり、誰もムーサーに信仰を寄せる勇気を持たなくなるだろう」

 

第49節の教え

・圧制的な政権では、人々に信仰を持つことができません。こうした政権では、圧制者が、あらゆる手段を用いて人々の思想を支配しようとします。

・圧制的な為政者にとって、人々の命は全く価値がありません。そのため、自分たちの利益に反する行動を取る者がいれば、その血を流すことも厭わないのです。

 

第50節~第51節

قَالُوا لَا ضَيْرَ إِنَّا إِلَى رَبِّنَا مُنْقَلِبُونَ

إِنَّا نَطْمَعُ أَنْ يَغْفِرَ لَنَا رَبُّنَا خَطَايَانَا أَنْ كُنَّا أَوَّلَ الْمُؤْمِنِينَ

「魔術師たちは言った。『恐れはありません。私たちは自分たちの主の許に帰ります。私たちは主が私たちの過ちを赦してくれるのを望むだけです。なぜなら私たちは真っ先に信仰を寄せたからです』」 (26:50~51)

 

フィルアウンの厳しい脅迫に対し、魔術師たちは、それを恐れずに、信仰を捨てようとはしなかっただけでなく、心に強い信仰の光を灯し、何の恐れもなく、フィルアウンに断固とした回答を与えました。魔術師たちはフィルアウンに言いました。「私たちを拷問や殺害で脅すのか?私たちは神の道において殺されることを、むしろ喜ぶだろう。なぜならそれによって、私たちの過去の罪が赦されることになるからだ。私たちは真っ先にムーサーに信仰を寄せた人々の一人として、神の特別な恩恵や恩寵に授かることに希望を持っているからだ。だから、あなたが脅迫と考えるものを、私たちは吉報や栄誉の源と見なしている」

 

第50節~第51節の教え

・信仰は、知識に基づくものであれば、外部からの圧力や脅迫によって揺るがされることはありません。それどころか、人間に勇気や抵抗力を与えます。

・重要なのは、行いの結果であって、その始まりではありません。魔術師たちは、長い間、逸脱や迷いの中にいましたが、ムーサーの奇跡を見て信仰を寄せ、よい結末を迎えました。一方で、長い間、礼拝にいそしみ、断食を行いながら、信仰を持たずに最期を迎えたイスラム教徒も存在します。

 

第52節

وَأَوْحَيْنَا إِلَى مُوسَى أَنْ أَسْرِ بِعِبَادِي إِنَّكُمْ مُتَّبَعُونَ

「ムーサーに啓示が下った。『私の僕たちを[エジプトから]移動させなさい。あなたたちには追っ手が来るであろう」 (26:52)

 

フィルアウンは、預言者ムーサーに敗北を喫した後、ムーサーと彼に信仰を寄せた人々を追跡し、その考え方や思想が人々の間に広まるのを阻止することにしました。一方で、神は預言者ムーサーに啓示を下しました。「フィルアウンの支配を逃れるためには、あなたと兄弟だけでなく、エジプトで奴隷として暮らすイスラエルの民の全てをエジプトから逃れさせ、彼らの祖国に帰しなさい」

イスラエルの民も、ムーサーがフィルアウンを打ち負かしたことで、その力を目にし、彼に信頼を寄せていました。そのため、彼の叫びに応じ、何とかしてシュトに到達すると、ムーサーを指導者としてフィルアウンの支配を逃れようとしたのです。

 

第52節の教え

・腐敗した社会に対応する際、力があればそこに留まり、圧制や腐敗と戦いましょう。しかし、もし力がなければ、最低でも移住し、そのような堕落した社会や環境に留まらないようにしましょう。

・人々を圧制者の支配から解放すること、それは預言者たちの計画のひとつで、神の導きによって行われました。

 

Add comment