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2015/12/27(日曜) 20:35

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第176節~第187節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第176節~第187節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第176節~第187節

 

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において

 

第176節~第180節

كَذَّبَ أَصْحَابُ الْأَيْكَةِ الْمُرْسَلِينَ

إِذْ قَالَ لَهُمْ شُعَيْبٌ أَلَا تَتَّقُونَ

إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ

فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ

وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلَّا عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ

「アイケの人々も神の預言者たちを否定した。そこで、[預言者]シュアイブは彼らに言った。『あなた方は神を畏れないのか?まことに私は、あなた方のための信頼できる預言者である。だから神を畏れ、私に従いなさい。また私は、これについてあなた方に報奨を求めない。私の報奨は、世界の人々の創造主から以外にはない』」 (26:176~180)

 

マドヤンの町の傍らに、アイケと呼ばれる地域がありました。預言者シュアイブは、神から使命を受け、マドヤンの人々だけでなく、アイケの人々を導くために、その地を訪れました。アイケという言葉は、茂みや森林を意味します。この地域は、多くの木が生い茂っているため、アイケと呼ばれていました。この森の人々は、平穏の中で暮らし、多くの富を有していました。そのため、他の裕福な人々と同じように怠惰と高慢の中にありました。

 

コーランが、預言者シュアイブの言葉として伝えているのは、これ以前にもこの章で出てきた別の預言者たちの言葉と同じものです。つまり、敬虔さを守り、醜い行いを避け、預言者たちによって人々に下される神の指示に従うことです。この5つの節はさらに、神の預言者たちの重要な2つの特徴に触れています。一つは、神の預言者たちが、人々の間で、誠実で正直な人物として知られていたこと、もう一つは、預言者たちに反対する宣伝の口実とされることのないよう、人々からは一切、報奨を期待していなかったということです。

 

第181節~第184節

أَوْفُوا الْكَيْلَ وَلَا تَكُونُوا مِنَ الْمُخْسِرِينَ

وَزِنُوا بِالْقِسْطَاسِ الْمُسْتَقِيمِ

وَلَا تَبْخَسُوا النَّاسَ أَشْيَاءَهُمْ وَلَا تَعْثَوْا فِي الْأَرْضِ مُفْسِدِينَ

وَاتَّقُوا الَّذِي خَلَقَكُمْ وَالْجِبِلَّةَ الْأَوَّلِينَ

「器一杯に入れ、少なく売ってはならない。また、はかりを正確にしなさい。人々の品を少なくしてはならない。また、地上で腐敗に走ってはならない。あなた方と以前の民を創造したものに従いなさい」 (26:181~184)

 

人々に敬虔さを呼びかけた後、預言者シュアイブは、アイケの人々の間に広まっていた最大の経済的な逸脱に触れ、次のように語っています。「あなたたちは、なぜ少なく売り、買い手に損をさせるのか? なぜはかりを正しく使わず、人々の権利よりも少なく載せるのか? なぜ、何かを買う際に、人々の財産や商品の価値を低くし、それらにけちをつけるのか?」

 

アイケという地区は、ヒジャーズとシャームの間の交易ルート上にあるさわやかな気候の地域で、常に、各地から来たキャラバンが、そこを往来していました。アイケに入ってくる旅人たちは、必需品を買うために、自分たちが持っている商品を売っていました。それにより、アイケの人々は、旅人から商品を買う際、それらにけちをつけ、その商品の価値を下げていたのです。一方で、自分たちの商品を売る際には、入れ物を一杯にしなかったり、旅人の商品の重さが軽くなるようにはかりをわざと調節したりしていました。

 

この節の終わりでは、取り引きの際に量りをごまかし、少なく売って人々の権利を損なうことに触れ、それは地上に腐敗や堕落を広める要因となるとしています。

 

第181節~第184節の教え

・“敬虔さを守る”と一言で言っても、それには幅広い意味があり、人々の権利を守ることも、その一つです。そのため、人々の権利を守らなければ、すなわちそれは、敬虔ではないことのしるしになります。

・少なく売ることは、経済面で強く禁じられる事柄であり、はかりに限られず、全ての社会的な活動を含みます。例えば、他人の権利を踏みにじることは、一種の取り引きにおけるごまかしとなります。

・社会の経済制度の健全性を保つことは、神の預言者たちの目的の一つです。なぜなら、経済的な腐敗や無秩序は、社会を乱し、人々を逸脱させる原因となるからです。

・公正は、経済問題をはじめとするあらゆる分野において、歴史の中で、全ての神の宗教や預言者たちが強調してきた事柄です。

 

第185節~第187節

قَالُوا إِنَّمَا أَنْتَ مِنَ الْمُسَحَّرِينَ

وَمَا أَنْتَ إِلَّا بَشَرٌ مِثْلُنَا وَإِنْ نَظُنُّكَ لَمِنَ الْكَاذِبِينَ

فَأَسْقِطْ عَلَيْنَا كِسَفًا مِنَ السَّمَاءِ إِنْ كُنْتَ مِنَ الصَّادِقِينَ

「彼らは言った。[シュアイブよ、]あなたは間違いなく、魔術をかけられている。あなたは私たちと同じ一人の人間に過ぎない。私たちはあなたを嘘つきだと考える。もし本当のことを言っているのなら、天の一角を私たちに落として見せるがよい」 (26:185~187)

 

アイケの人々に、他人の権利を踏みにじってはならないと説いた、預言者シュアイブの論理的な言葉に対し、人々は彼を魔術にかけられた人物だとし、シュアイブは理性を失い、全く理性とは相容れない言葉を話していると言いました。それから、「あなたの言葉は全く理性とは相容れない。だからあなたが預言者であること、あなたの言葉が神からのものであることを証明してほしい。あなたは私たちと何ら変わりのない人間である。だから、あなたが神を代表しているとは信じられない。ただし、奇跡をもたらし、天から大きな石を私たちの頭上に降らせ、私たちに、あなたが約束していた懲罰を下すのであれば、別である」

 

第185節~第187節の教え

・誹謗中傷は、論理を持たず、論理的な言葉に対して、正しい解答を与えられない人々が用いる手段です。アイケの人々も、預言者シュアイブの論理的な言葉に返答できなかったために、彼は魔術にかかり、理性を失ったのだと言い張りました。

・一部の反対者は、預言者が人間であることを、彼らの弱点と見なしますが、同じ性質を持つことは、預言者たちの強みです。そのために、預言者たちは、人々に多くの影響を及ぼし、人間にとっての実際の模範となりえます。

 

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