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2015/12/28(月曜) 20:10

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第210節~第216節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第210節~第216節

コーラン第26章 シュアラー章 詩人 第210節~第216節

 

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において

 

第210節~第212節

وَمَا تَنَزَّلَتْ بِهِ الشَّيَاطِينُ

وَمَا يَنْبَغِي لَهُمْ وَمَا يَسْتَطِيعُونَ

إِنَّهُمْ عَنِ السَّمْعِ لَمَعْزُولُونَ

「それ[、コーラン]を悪魔たちが下したのではなかった。また彼らに相応しいものでもなく、[そのような]力もない。明らかに、彼らは[天の情報を]聞くことなどできない」 (26:210~212)

 

前の節に続いて、この3つの節は、敵の誹謗中傷を明らかにし、次のように述べています。「彼らは言った。『ムハンマドは精霊と関係を持っており、精霊がこれらの節をムハンマドに教えた』」 コーランの中で、「狂った人」という言葉は、詩人という言葉と共に、神の預言者に対して反対者たちが何度も用いている言葉であり、「愚かな人」という意味ではなく、「精霊に取り付かれている」ことを意味します。なぜなら、詩人は決して愚かではないからです。

 

神は、イスラムの預言者ムハンマドに対するメッカの多神教徒のこのような誹謗中傷に対し、次のように語っています。「あなた方はこの言葉を悪魔に結び付けているが、コーランの崇高な教えは、悪魔の考え方や吹き込みとは何の関係も釣り合いもない。悪魔には、そのような知識や教えを下す能力も資格もない。また、それらを神の言葉として預言者に下すこともできなければ、その言葉が神から下されたものなのか、あるいは悪魔からのものなのかを分からなくすることも、悪魔には不可能である」

さらに、イスラムの預言者ムハンマドの出現により、精霊と天界のつながりは断たれています。悪魔たちは、以前は天使たちの中に入り、天の状況を知ることができたかもしれませんが、そのような関係はもはや完全に閉ざされたため、彼らはそれらを盗み聞きすることも、目に見えない世界のことを、自分たちと関係のある人間に伝えることもできないのです。

 

第210節~第212節の教え

・コーランは、特別な確かさ、尊厳、保護を有しており、外部からのあらゆる侵害を免れています。悪魔には、啓示を受け取ることも、それを伝えることも不可能です。

・悪魔は、自分の仲間たちに下り、彼らに何かを吹き込むことはできますが、預言者や清らかな人間に対しては、そのようなことを行うことはできません。

・用意ができていなければ、人間は、神の言葉を聞き、それを活用することができません。

 

第213節~第216節

فَلَا تَدْعُ مَعَ اللَّهِ إِلَهًا آَخَرَ فَتَكُونَ مِنَ الْمُعَذَّبِينَ

وَأَنْذِرْ عَشِيرَتَكَ الْأَقْرَبِينَ

وَاخْفِضْ جَنَاحَكَ لِمَنِ اتَّبَعَكَ مِنَ الْمُؤْمِنِينَ

فَإِنْ عَصَوْكَ فَقُلْ إِنِّي بَرِيءٌ مِمَّا تَعْمَلُونَ

「そこで、神と同等に別の対象を崇拝してはならない。そうすれば、責め苦を受ける者の一人になるだろう。汝の近親者に警告するがよい。また、汝に従う敬虔な人々には翼を広げなさい。もし汝の命に背くのであれば、言え、『私はあなた方が行うことを嫌悪する』と」 (26:213~216)

 

この4つの節で、神は預言者に語りかけ、いくつかの問題について彼に指示を与えています。

 

第一の指示は、反対者に関するもので、次のように語っています。「多神教徒に対しては断固とした立場を取り、彼らの支持を得るために、唯一神信仰を捨てたりしてはならない。さもなければ、汝も彼らのように災難に巻き込まれるだろう」

二つ目の指示は、近親者に関するものです。「人々に唯一神信仰を呼びかける上で、まずは近親者から始めなさい。他の人たちよりも先に、彼らに対し、多神教と偶像崇拝の結末について警告を与えるのだ」

三つ目の指示は、敬虔な人々に関するものです。「信者たちとは謙虚な態度で接しなさい。目下の者たちに対して高慢な態度で命令し、自分を他者よりも優れていると考える皇帝のようであってはならない。汝は信者たちに対して愛情を持って接しなさい。ひな鳥を羽の下に抱き、愛情を注ぐ親鳥のように」

四つ目の指示は、二つ目の指示の続きです。「もし、汝が唯一神の信仰を勧めた近親者たちが、汝の言葉を受け入れず、なおも多神教信仰に執着するのであれば、汝は自分の立場をはっきりさせ、多神教信仰に対する嫌悪を示すのだ」

歴史書にあるように、これらの節が下された後、イスラムの預言者ムハンマドは、近親者たちを招待しました。そこには、アブーターリブ、アブーラハブ、ハムザがいました。食事を済ませた後、アブーラハブは、預言者がその導きを参加者の耳に届けるのを妨害し、会合を台無しにしました。別の日、預言者は再び彼らを招待し、客人をもてなした後で彼らに言いました。「私は神から、あなたたちを唯一神の信仰にいざなうように命じられた。私はあなたたちの現世と来世での幸福を求める。私は民のために、これ以上優れたものをもたらした人間を知らない。あなたたちのうち、私を助ける者があれば、その人物は私の同胞、私の後継者となるであろう」

そのとき、後にシーア派初代イマームとなるアリー・イブン・ターリブを除いて、立ち上がる者はいませんでした。その後、預言者は言いました。「覚えておきなさい。彼は私の同胞であり、あなたたちの中の私の後継者である。彼の言葉を聞き、彼の指示に従いなさい」 この出来事については、多くのイスラムの歴史家が語っています。それは近親者の間で預言者が支持者を持たなかったこと、そしてアリーの協力と同調は、預言者が使命を授かった当初からのものであったことを示しています。

 

第213節~第216節の教え

・神以外のものを求めれば、災難と責め苦が待っています。かつて存在した共同体も、多神教信仰によって滅びました。

・血縁関係によって、人間はより強い責任を負います。家族に対して責任があるように、近親者を導くことにも責任があるのです。

・血縁関係が、義務の遂行、とくに悪を否定することの妨げになってはなりません。

・社会の指導者や伝道師に必要なのは、協力者、信者、目下の人たちに対して謙虚で優しくあることです。

・社会の指導者たちは、逸脱に対しては厳しい態度を取り、自分の立場をはっきりと表明する必要があります。

 

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