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2016/03/04(金曜) 23:15

2016年3月4日(山口・福本)

2016年3月4日(山口・福本)

(山口)さて、今年も早や3月に入りました。日本ですと、そろそろ卒業式、それから大学入試の合格発表のシーズンでしょうか。私もかなり前に受験生だったときのことが思い出されて、時々懐かしくなります。

合格発表の日まで、どきどきしながら過ごしたことを覚えていますが、そういえば、もう一カ月以上前のことになるでしょうか。東京都内でも雪が降ったと聞きました。それに対して、今年のテヘランは気象予報ですとかなり寒さが厳しくなると聞いていましたが、とりあえず今のところは、身構えていたほどには寒さは厳しくないようですね。
(福本)そうですね。日本は今シーズン、暖冬だと言われていたのが一転して各地で暴風雪に見舞われるなど随分と振れ幅の激しい冬だったようですね。こちらではシーズンはじめに「厳しい冬になる」との長期予報が出されていたので、氷点下となった日もそこそこありましたけれど、それなりに心構えだけはできていたように思います。
(山口)そうですね。ただ、まだまだ気は抜けませんよね。「春は名のみの風の寒さや」と歌にも歌われていますよね。暦の上では既に立春を過ぎていますが、本当にぽかぽか陽気になるにはもう少し待たなければいけないでしょうね。
●リスナーより
「イランに限らずイスラム圏は本当に美しいな!と聖人の殉教日報道を聞き思いました。ご先祖様を大切にしている墓参も頻繁に......素晴らしいと思います。現代の日本には無い学ぶべき失われた文化が沢山イスラム圏にはあると思います」
●ラジオより
A・Nさん、お便り有難うございます。実は、私がイスラム圏にあるイランに実際に住んでみてまず感じたことが、このリスナーの方のご感想とまったく同じことだったんですよね。勿論、日本は日本でほかの国とは違ったよさがありますし、世界に誇れる要素も沢山あります。日本が世界に名だたる先進国、経済国であることは間違いありませんが、その一方で、人間関係が希薄になっている、生活が機械化してマンネリ化している、物質的な豊かさばかりが優先されてしまって、精神的なものが軽視されがちになっているなどの点が指摘されていることも事実です。福本アナがイランに住んでみて感じたよさとは、どのようなものでしょうか?
(福本)私がイランで住み始めたのは1999年のことでした。ですから、イランイラク戦争が終わってから10年少々という時期ですね。住んでみて、というよりもまず私たち一家がテヘランの空港に降り立って、イランの地を踏んだその瞬間から驚くことがありまして・・・・。私たち一家を出迎えるために、それこそ夫の家族、親戚一同がそれぞれ花束を手に空港に駆け付けてくれたんですね。何十人いたのかしら。中にはイラン西部のケルマンシャー州からはるばる来てくれた親戚もいたんです。当時まだ小さかった息子は皆からキスの嵐の洗礼を受けて、泣き顔の写真が残っています。イランの人たちは小さき者に対して本当に優しいですよね。息子をベビーカーに乗せてご近所を散歩していると、必ず声をかけられたものです。少しでも荷物を手にしていると「お手伝いしましょうか?」と気遣ってくれたり。そうした行為がイラン社会では当たり前になっているのだ、ということを実感したものです。これは子育てをするにあたって本当に心強かったですね。
(山口)そうですよね。このイランならではのいいところを大事にしたいものです。どの国にも、それぞれのよさがあるというのを私も実感しました。日本といえば、イランの人たちには先進技術や経済的な豊かさ、見た目のきれいさといったものがまず目に写るようです。ですが、目に見えるもの、物質的なことだけでなく、先ほどご指摘の小さきものへの優しさといった、精神的なものとでも申しましょうか。そういうものの大切さを、私もイランの人たちから学ばせていただきました。イランにこうしたよさがあることは是非、日本のリスナーの皆様にもお伝えしたい内容の1つといってよいと思います。
●リスナーより
「暦が違うイランでは、この年末はどのようにお過ごしですか。年末の雰囲気をお伝えいただければと思います」

●ラジオより
T・Nさん、お便り有難うございます。イランではもうあちらこちらから、春のノウルーズに関する話題が聞こえてきます。イランの年末も、日本と同じように住まいや職場などの大掃除をしたり、新年に向けての買い物をする人々で街中が賑わうといった光景が見られます。それから、もう1つの特徴としては、ノウルーズ休暇前には仕事が立て込んでくる、という現象が挙げられます。そのほかに、ノウルーズ前のイランの風物詩と申しますか、典型的な出来事、現象にはどんなものが挙げられるでしょうか?
(福本)イラン人の住宅で欠かせない要素に絨毯がありますね。自分で洗うという方もいらっしゃいますが、大きなものは絨毯クリーニングの専門店に出すことがほとんどだと思います。この時期はそうした絨毯を荷台に満載した軽トラックを街なかで良く見かけるようになります。もう一つ、テヘラン名物の交通渋滞ですが、この時期は渋滞がさらにひどくなる、というのがありますね。ノウルーズ前の一時期はシャベ ノウルーズ、直訳するとノウルーズ前夜というのでしょうか、タクシーを利用しても普段以上に車の中でやきもきさせられることが多いです。こうした現象をまだ知らなかった頃にタクシーを利用していて、運転手さんに「なかなか進みませんね、事故かしら?」と声をかけたところ「いやいや、シャべ ノウルーズですからね」と答が返ってきたことがありました。
(山口なるほど。これは本当にイランならではの現象かもしれませんね。確かに連休前の交通渋滞はかなりのものですよね。正直なところ、いらいらすることもありますが、こういうことを体験してこそ、テヘランに在住している実感がわくのだと、割り切ってみてもよいのではないでしょうか。
●リスナーより
「2016年第1回の金曜広場を聴取しました。奈良の大学に留学していたテヘラン大の女子学生とのインタビューを興味を持って聞きました。奈良県は、当地からは1時間半もあれば行く事のできる同じ関西圏にあります。京都の嵐山方面へも行かれたとのこと。次回以降が楽しみです」
●ラジオより
K・Nさん、お便り有難うございます。イラン人が日本語で話すインタビューは、リスナーの皆様にとって興味深いでしょうね。私がいつも感じるのは、イラン人をはじめとする外国人は、日本人以上に鋭い視点で日本を捉えているのではないかということです。私たちが、物心ついたときから当たり前でやり過ごしてしまっているようなことであっても、ほかの国の皆さんには面白い、あるいは疑問に思えるようなことも多いと思います。もう15年から20年ぐらい前にイラン人が沢山日本に来ていた時期がありましたが、現在テヘランでそういう在日経験のあるイラン人によく出会います。彼らは決まって、日本はいい国だった、また行きたいと口を揃えて言ってくることが多いのですが、福本アナは、周りのイラン人から日本についてはどのように言われたことがありますか?
(福本)まず、山口さんもそうだと思うのですが、国籍を尋ねられて日本人ですよ、と答えるとほとんどの場合、「なぜ、日本という素晴らしい祖国がありながら、イランに住んでいるの?」と不思議な顔をされてしまいませんか?私としては「そんなことはありませんよ、イランには日本にない良いところがたくさんありますよ。誇りに思って下さい」と申し上げるのですが、なかなか今の日本社会が抱える問題にまでは想像が及ばないようですね。それから、2011年の東日本大震災の時の日本人の振る舞いについては今も賛辞をいただくことが多いです。
(山口)私もまったく同感です。私もイラン人からそうしたコメントをよく受けますが、そのたびに、「日本には1億2000万人もの人が住んでいるけれど、その100%の人が現在の自分の生活に満足しているわけではないのですよ。あなたの考え方次第で、どのようにでも受け取れます。本当に幸せな人は、世界中どこに行っても幸せになれます。幸せは、今あることに素直に感謝することから始まるもので、最終的には自分の心が決めるのですよ」といったことをお話しています。すると皆さん、「ふーん、そういう考え方もあるのか」といった顔をされますね。それから、日本人が戦後の焼け野原から立ち上がってあれほどまでに国を発展させたことですとか、日本製品の素晴らしさ、そして5年前の地震の際の日本人の静粛な行動、これらについては、私もよくお褒めの言葉をいただくことが多いです。そういう風にいわれると、自分はパスポートこそ普通旅券ですけれど、民間大使として日本の面目をイランで汚さないように気をつけなければと、気持ちが引きしまりますね。
●北川アナウンサーの音楽コーナー
●リスナーインタビュー・コーナー
今夜の番組の締めくくりに、リスナーインタビューをお届けいたします。今夜のゲストは、岡山県岡山市にお住まいのT・Oさんです。番組をお聞きになられてのイランやイスラムに対する印象の変化や、日本のメディアとの違いなどについて、熱心に語ってくださいました。それではお聞きください。
聞き手; 山口雅代アナウンサー
ゲスト; T・Oさん(岡山県岡山市)

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